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美味しい茗荷(みょうが)の選び方 紅色が濃い方が良い?開き具合は?

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2024/09/08 05:30 ウェザーニュース

日本独特の香味野菜、露地栽培のみょうがが旬を迎えています。独特の紅色と芳香は食卓に華を添え、食感もシャキシャキとして爽やか、冷奴や素麺、和え物にと人気があります。

ウェザーニュースで実施した「みょうが、好き? 嫌い?」というアンケート調査では、「好き」の割合が72%と「嫌い」(28%)を大きく引き離す結果となりました。
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今回は、美味しいみょうがの選び方を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

みょうがは花の穂の部分

「みょうがが日本で食されるようになったのは、正倉院の文書にもその記述がみられるほど歴史が古く、当時は香りの良さから、『芽香(めが)』と呼ばれて親しまれてきました。

植物としてのみょうがは、偽茎(地下茎から伸びた葉鞘が、地上で何重にもなっていて茎に見えるもの)と葉、地下茎と花穂からできています。

このうち今が出盛りのコロッとした紅色のみょうがは地下茎から出る花穂で、地上に出てきてからクリーム色のきれいな花をつけます。そのため『花みょうが』とも呼ばれます」(吉田さん)

疲労回復、夏バテ対策にも

みょうがには独特の爽やかな香りがあります。

「みょうがの独特の香りの素は、α-ピネンという精油成分です。α-ピネンは、ストレスの緩和、疲労回復、食欲増進、眠気を覚ます効果があると言われています。

また血液循環を良くし、発汗や消化の促進、呼吸機能を高める効果も期待できるので、夏バテ対策に役立つ野菜の一つと言えるでしょう。

さらに、シャキシャキとした爽やかな食感と、紅色と白の鮮やかな色彩は、見た目にも食欲をそそります」(吉田さん)

姿形と色で見分ける

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店頭ではパックに入って売られていることが多いですが、美味しいみょうがの見分け方を教えてください。

「みょうがは花穂なので、時間が経つと花の蕾(つぼみ)が出て花が咲きます。そうなると先端が開き、フカフカとした感じになって風味が落ちてしまいます。

そこで、ずんぐりとして丸みがあり、身の部分、特に先端が締まっているもの、まだ蕾が出てきていれば開いていないものを選びます。

また、みょうがは陽にあたると緑色になり、アクが強く固くなるので、紅色が鮮やかで光沢があるものがおすすめです」(吉田さん)

長期保存は酢漬けがおすすめ

一度に食べ切れない場合はどのように保存すれば良いのでしょうか?

「生で保存するなら湿らせたキッチンペーパーで包んで密封袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れれば1週間程度は日持ちします。

また、刻んでから冷凍にしてもOKですが、おすすめは酢漬けです。甘酢漬けやピクルスにすると、紅色がより鮮やかに発色します。箸休めや焼き魚、冷奴にのせてもさっぱりといただけます。

みょうがは、小口切りなど横に切ると紅色と白が混ざって彩りが良く、香りも強く出る上、柔らかい食感になり、繊維に沿って縦に薄切りにするとよりシャキシャキとした食感が楽しめるそうです。

今が旬のみょうがを、薬味だけでなく酢漬けやピクルスなどで楽しんで、夏バテ対策に役立てましょう。

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