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台風5号(マリア) あす朝に東北太平洋側に上陸へ 大雨のおそれ

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2024/08/11 05:20 ウェザーニュース

8月11日(日)3時現在、台風5号(マリア)は日本の東の海上を北上しています。明日12日(月)朝に東北の太平洋側に上陸する可能性が高く、宮城県や岩手県などで大雨となるおそれがあるため警戒が必要です。

▼台風5号 8月11日(日) 3時
 中心位置   石巻市の東南東約350km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北北西 10 km/h
 中心気圧   980 hPa
 最大風速   25 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s
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東北太平洋側に上陸すれば2021年以来3回目

北日本付近に張り出しを強める太平洋高気圧の縁に沿って、台風5号の進路は北北西に変わっています。今日11日(日)・山の日は次第に東北に接近し、三連休最終日の明日12日(月)朝に東北に上陸するおそれがあります。上陸後は勢力を弱め、日本海で熱帯低気圧に変わる見通しです。

過去に東北地方太平洋側に上陸した台風は、2016年10号(岩手県大船渡市付近)と2021年8号(宮城県石巻市付近)があります。今回、上陸すれば3回目です。

*破線で囲まれた「予報円」は、その時刻に台風・熱帯低気圧の中心が入る確率が70%の範囲を示しています。予報円が大きいことは、台風の強さや大きさを表すのではなく、不確実性(誤差)が大きいことを示しています。
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宮城や岩手で大雨のおそれ

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東北太平洋側には今日のうちから台風外側の雨雲がかかりやすくなります。台風が運び込む湿った空気の影響で雨雲が発達し、降り方が強まることもある予想です。

特に、岩手県沿岸部は地形の影響で、降水量が多くなるとみています。13日(火)までの2日間に予想される積算降水量は多い所で200mmを超えるおそれがあり、宮城県も内陸部を中心に150mmを超える可能性があります。大雨による河川の増水や氾濫、土砂災害などの発生に厳重な警戒が必要です。

秋田県や山形県も、台風が通過する見込みの12日(月・祝)は雨が強まります。7月下旬に水害の被害があった所で再び大雨となるおそれがあるため、新たな災害の発生に警戒してください。
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台風の接近とともに風も強まり、東北太平洋沿岸部では強風に注意が必要です。波も高くなり、海上は大しけとなります。うねりも加わって危険なため、海岸には近づかないでください。関東でも波が高くなることが予想されますので、三連休中の海のレジャーは控えた方が安全です。
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南鳥島近海で新たな台風発生予想 次に発生すると「台風6号」

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8月10日(土)21時に南鳥島近海で発生した熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。次に台風が発生すると台風6号と呼ばれることになります。顕著な発達は予想されておらず、三連休中には再び熱帯低気圧の勢力になる予想となっています。

▼熱帯低気圧 8月10日(土)21時
 中心位置   南鳥島近海
 移動     東北東 ゆっくり
 中心気圧   1002 hPa
 最大風速   15 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 23 m/s

日本の南海上はモンスーントラフという広大な低圧部となっていて、熱帯低気圧や台風が次々に発生しやすくなっています。台風5号もこのモンスーントラフ内で発生したものでした。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風5号の名前「マリア(Maria)」は米国が提案した名称で、マリアナ諸島のチャモロ語の女性の名前からとられています。
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