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今日は旧暦の七月七日「伝統的七夕」 織り姫と彦星を探してみよう

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2024/08/10 05:10 ウェザーニュース

三連休初日の今日8月10日(土)は、旧暦の7月7日にあたる「伝統的七夕」です。

七夕は一年に一度、織姫と彦星が天の川を渡って会うことを許された日といわれ、星に願い事をする風習があります。

新暦の7月7日は梅雨の大雨が多い時期ですが、古来の七夕である「伝統的七夕」の時期は盛夏で晴れることが多くなります。

天の川を挟んで輝く一等星、ベガとアルタイル

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こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブで夏の大三角が構成される
「七夕」は古代、中国から伝わった伝説や「乞巧奠(きっこうでん、きこうでん)」という行事に、もともと日本にあった風習が結びついて誕生したといわれます。形を変えながら、今に受け継がれてきました。

古代中国の伝説では、わし座の一等星アルタイルを牽牛星(けんぎゅうせい)、こと座の一等星ベガを織女星(しょくじょせい)といいます。彼らはめでたく結婚したものの、互いに夢中になりすぎて、仕事を怠けるようになってしまいます。怒った天帝は二人を引き離しますが、嘆き悲しむ二人を憐れみ、年に一度、7月7日だけ、天の川を渡って会うことを許したといわれます。

日本では、牽牛星は彦星(ひこぼし)、織女星は織姫星(おりひめぼし)と呼ばれてきました。

ベガとアルタイルは夏の星空を彩る代表的な「夏の大三角」を形づくる星です。二つの星の間には、七夕伝説と同様に天の川が流れています。ベガ(織姫)とアルタイル(彦星)は日が沈む頃にはすでに東の空に現れており、深夜には南の空高くに昇ります。
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伝統的な「七夕」は梅雨明け後の時期だった

毎年、7月7日の七夕の時期は、曇りや雨のすっきりとしない天気になることが多いのが特徴です。
» 関連記事「7月7日 七夕の夜は星空の見えない日が多い?」

なぜこんな時期に七夕が…と思ったことがあるかもしれませんが、実は古来の七夕は旧暦の7月7日、つまり明治以降の太陽暦でいう8月頃の行事だったのです。この時期には梅雨も明けているため、星空が綺麗に見られる天気の所が多くなります。

また、旧暦は月の満ち欠けにあわせて日付が決まるため、毎月7日頃には必ず「上弦」に近い細めの半月が夕方〜夜の南西の空に輝きます。下半分が光る月が、天の川を渡るための舟のように見える、ともいわれます。
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伝統的七夕の日は明かりを消して星空に目を向けてみよう

国立天文台では、旧暦(太陰太陽暦)の7月7日にあたる日を「伝統的七夕」と呼んでいます*。伝統的七夕の日付は8月上旬頃〜下旬頃と毎年大きく変わりますが、今年は8月10日(土)が「伝統的七夕」です。

国立天文台は、伝統的七夕の日にちなんで多くの人が暗い夜空に光る星と天の川を楽しめるよう、明かりを消して星空に目を向けよう、と呼びかけています。

*太陰太陽暦は、明治6年に現在の暦が採用されるよりも前の暦で、現在は公には使われていません。このため、国立天文台では伝統的七夕の日は、太陰太陽暦による7月7日に近い日として次のように定義しています。
二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目が「伝統的七夕」の日。


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