「朝顔」の名前の由来は?
まず、アサガオとはどのような植物なのでしょうか。
「アサガオは学名を『Ipomoea nil』といい、科名では属名ヒルガオ科/サツマイモ属の植物です。園芸分類では草花とされ、熱帯から亜熱帯地域にかけて分布しています。草丈/樹高は20cm~6m、耐寒性に弱く耐暑性に強いという特性をもっています。
日本には奈良時代か平安時代に中国から渡来しました。当時、朝に咲いて午後になると花がしぼんでしまう様子から、『朝は美人の顔をしている』と例えられたことが、和名の『朝顔』の由来です。
原産地の中国ではアサガオは薬用植物として取り扱われており、『牽牛子(けんごし・けにごし)』、または『牽牛(けにご・けんご)』と呼ばれていました。種は生薬として用いられ、薬効は下剤だそうです
英語圏でもアサガオは、『朝の輝き』を意味する『morning glory』と呼ばれています。朝方にシャンと、きれいに咲いているからでしょう」(小山さん)
「アサガオは学名を『Ipomoea nil』といい、科名では属名ヒルガオ科/サツマイモ属の植物です。園芸分類では草花とされ、熱帯から亜熱帯地域にかけて分布しています。草丈/樹高は20cm~6m、耐寒性に弱く耐暑性に強いという特性をもっています。
日本には奈良時代か平安時代に中国から渡来しました。当時、朝に咲いて午後になると花がしぼんでしまう様子から、『朝は美人の顔をしている』と例えられたことが、和名の『朝顔』の由来です。
原産地の中国ではアサガオは薬用植物として取り扱われており、『牽牛子(けんごし・けにごし)』、または『牽牛(けにご・けんご)』と呼ばれていました。種は生薬として用いられ、薬効は下剤だそうです
英語圏でもアサガオは、『朝の輝き』を意味する『morning glory』と呼ばれています。朝方にシャンと、きれいに咲いているからでしょう」(小山さん)
時期によって開花のタイミングが変わる?

アサガオが咲くのは夏場が一般的ですが、7月・8月・9月ではそれぞれ、開花する時間帯が異なるような気がします。
「『アサガオ=朝に咲く』と思っている方が多いのですが、実際には夜明け前の薄暗い頃に咲くこともあります。
アサガオの花は一般に8~10時間ほどかけて、ゆっくり開花します。完全に開くのは7月では日の出後の十分に明るくなった頃、8月はちょうど夜明け頃、9月は夜が明ける前のまだ暗い頃になります。
つまりアサガオは、“明るくなるから花を咲かせる”というわけではないのです」(小山さん)
「『アサガオ=朝に咲く』と思っている方が多いのですが、実際には夜明け前の薄暗い頃に咲くこともあります。
アサガオの花は一般に8~10時間ほどかけて、ゆっくり開花します。完全に開くのは7月では日の出後の十分に明るくなった頃、8月はちょうど夜明け頃、9月は夜が明ける前のまだ暗い頃になります。
つまりアサガオは、“明るくなるから花を咲かせる”というわけではないのです」(小山さん)
なぜ、開花のタイミングが違うのか?
アサガオが咲くタイミングが時期によって異なるのはなぜなのでしょうか。
「アサガオには、『光が当たらない時間が約10時間に達すると花を咲かせる』という性質のひとつがあるからです。
夏場の8月は、太陽が沈んだ日没から10時間後がちょうど明け方にあたるため、アサガオは一斉に花を咲かせ始めます。夏至に近く日没が遅い7月はアサガオの開花するタイミングが遅く、冬至に近づき日没が早まる9月は早くなっていくのです」(小山さん)
「アサガオには、『光が当たらない時間が約10時間に達すると花を咲かせる』という性質のひとつがあるからです。
夏場の8月は、太陽が沈んだ日没から10時間後がちょうど明け方にあたるため、アサガオは一斉に花を咲かせ始めます。夏至に近く日没が遅い7月はアサガオの開花するタイミングが遅く、冬至に近づき日没が早まる9月は早くなっていくのです」(小山さん)

「東京の各月中旬にあたる14日夜と15日朝でみると、7月は18時58分に日没を迎えるので開花は翌早朝の5時頃。日の出の4時37分から20分ほど過ぎているので、十分に明るくなっています。ところが、9月は日没が17時50分なので開花は4時前。日の出はその1時間以上後の5時24分ですので、まだ真っ暗な時間帯にあたります。
日没が早まっていくことと日の出が遅くなっていくことにより、アサガオの開花が朝から徐々に深夜・未明へと移り変わっていくのです」(小山さん)
同じ時間帯でも場所によって、アサガオの花の咲き方が異なることがありますが。
「アサガオの置き場所をよく観察してみてください。外的要因のひとつとして、外灯などによって明るく照らされている場所では花着きの具合が悪くなります。光の当たらない場所に移すと、花着きがよくなります」(小山さん)
日没が早まっていくことと日の出が遅くなっていくことにより、アサガオの開花が朝から徐々に深夜・未明へと移り変わっていくのです」(小山さん)
同じ時間帯でも場所によって、アサガオの花の咲き方が異なることがありますが。
「アサガオの置き場所をよく観察してみてください。外的要因のひとつとして、外灯などによって明るく照らされている場所では花着きの具合が悪くなります。光の当たらない場所に移すと、花着きがよくなります」(小山さん)
雨の日は花が遅くまで残っている?
アサガオの花がしぼむ原因は時間帯ではなく、暑さによるものだと言います。
「晴れた暑い日、アサガオが昼前にしぼんでしまうのは、暑さと乾燥によってアサガオの薄い花弁(花びら)に蓄えられていた水分が蒸発してしまうからです。
雨の日は乾燥しにくいので、晴れの日よりも花が遅くまで残っているのもそのためです。ただし、花弁の厚い品種は水分の蒸発が遅いので、より長く咲く傾向があります」(小山さん)
アサガオの開花が「日没の約10時間後」とは、知らなかった人も多いのではないでしょうか。夏休み中、アサガオが咲く時間帯の違いを観察してみてはいかがでしょうか。
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「晴れた暑い日、アサガオが昼前にしぼんでしまうのは、暑さと乾燥によってアサガオの薄い花弁(花びら)に蓄えられていた水分が蒸発してしまうからです。
雨の日は乾燥しにくいので、晴れの日よりも花が遅くまで残っているのもそのためです。ただし、花弁の厚い品種は水分の蒸発が遅いので、より長く咲く傾向があります」(小山さん)
アサガオの開花が「日没の約10時間後」とは、知らなかった人も多いのではないでしょうか。夏休み中、アサガオが咲く時間帯の違いを観察してみてはいかがでしょうか。
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