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関東甲信・東海が梅雨明け 平年よりも短い梅雨に 気象庁発表

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2024/07/18 11:04 ウェザーニュース

今日7月18日(木)、気象庁は「関東甲信地方・東海地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。いずれも平年より1日早い梅雨明けです。

今年は梅雨入りが遅かったため、梅雨の日数は27日間となり、平年と比べると3分の2ほどの短い梅雨になりました(速報値)。
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太平洋高気圧が北への張り出しを強める

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太平洋高気圧が北への張り出しを強めたことで梅雨前線が北に離れ、今日の東日本は晴れているところが多くなっています。

気象庁は、この先1週間程度の天気予報を考慮して、梅雨明けの発表を判断しました。

▼気象庁の発表
東海地方の梅雨明け 名古屋地方気象台発表
 平年より1日早く、昨年より2日遅い
関東甲信地方の梅雨明け 気象庁発表
 平年より1日早く、昨年より4日早い

・梅雨入り/梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
» 各地の梅雨入り・梅雨明け日

平年より短い一方、雨の多い梅雨に

関東甲信や東海では、梅雨の期間は平年の6割強にあたる27日間(平年値では、関東甲信は42日間、東海は43日間)の短さでしたが、同期間での降水量は平年よりも多くなったところがありました。短くメリハリのある梅雨だったといえそうです。同じ期間で比較すると、東京などでは平年より5割以上も多い雨が観測されました。

詳しく見ていくと、梅雨をイメージするような弱い雨が長く降ったというよりも、まとまった雨が数日の周期で繰り返し降った梅雨でした。

梅雨期間降水量(6月21日から7月17日まで)
降水量平年値平年比
長野188.5 mm141.0 mm134 %
宇都宮132.0 mm188.8 mm70 %
前橋137.0 mm168.2 mm81 %
熊谷100.0 mm148.0 mm68 %
水戸198.0 mm137.0 mm145 %
甲府208.0 mm130.8 mm159 %
銚子245.5 mm141.1 mm174 %
東京245.5 mm156.4 mm157 %
横浜234.5 mm177.1 mm132 %
千葉219.0 mm140.7 mm156 %
高山347.5 mm258.6 mm134 %
岐阜411.0 mm278.9 mm147 %
名古屋276.5 mm206.2 mm134 %
317.0 mm181.7 mm174 %
伊良湖232.5 mm172.5 mm135 %
浜松363.5 mm228.9 mm159 %
静岡419.0 mm303.4 mm138 %
尾鷲246.0 mm370.9 mm66 %

この先は晴れて真夏の暑さが続く

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関東甲信・東海地方では、この先も太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多くなります。湿った空気の影響でにわか雨の可能性はありますが、梅雨前線の影響を受ける日は予想されていません。

気温がかなり高くなる日が続き、最高気温は35℃前後が連日予想されています。エアコンの効いた涼しいところで過ごすなどし、こまめな水分補給を心がけるなど熱中症予防を意識的に行ってください。
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各地の梅雨明けは

平年であれば九州〜東北では7月中旬〜下旬に梅雨明けの時期を迎えます。

ウェザーニュースによる今年の梅雨の見通しでは、梅雨明けは全国的に平年並と予想しています。この先は太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の停滞する位置は北上し、次第に不明瞭になるとみられます。

九州北部〜近畿では来週前半までには、北陸や東北南部では来週中には梅雨明けの発表がありそうです。東北北部はあと10日ほど梅雨空が続きそうです。

各地域の梅雨明け
2024年
(◊は予想)
昨年平年
沖縄6月20日頃6月25日頃6月21日頃
奄美6月23日頃6月25日頃6月29日頃
九州南部7月17日頃7月25日頃7月15日頃
九州北部
(山口県を含む)
7月21日頃⬫7月25日頃7月19日頃
四国7月20日頃⬫7月16日頃7月17日頃
中国7月21日頃⬫7月16日頃7月19日頃
近畿7月21日頃⬫7月16日頃7月19日頃
東海7月18日頃7月16日頃7月19日頃
関東甲信7月18日頃7月22日頃7月19日頃
北陸7月23日頃⬫7月21日頃7月23日頃
東北南部7月23日頃⬫7月22日頃7月24日頃
東北北部7月31日頃⬫7月22日頃7月28日頃
※ウェザーニュースによる独自予想
※梅雨明けは季節現象で、予想は5日間程度の移り変わり期間の中日を示します
» 各地の梅雨入り・梅雨明け日

梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値 秋に見直されることも

梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。

あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。

2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。今年も、梅雨入り発表後に晴れの日が続いた四国などでは、期日の見直しが行われるかもしれません。
» 関連記事 関東などの梅雨明けが1か月遅く修正 気象庁が過去にない大幅見直し

梅雨入り・梅雨明けの発表で用いられる地域区分
沖縄地方沖縄県
奄美地方鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村)
九州南部宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方)
九州北部地方山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県
四国地方香川県、愛媛県、徳島県、高知県
中国地方鳥取県、島根県、岡山県、広島県
近畿地方京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
東海地方静岡県、岐阜県、三重県、愛知県
関東甲信地方東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県
北陸地方新潟県、富山県、石川県、福井県
東北南部山形県、宮城県、福島県
東北北部青森県、秋田県、岩手県

※北海道は梅雨前線の影響が明瞭にならないため、気象庁の梅雨入り/梅雨明けの発表対象外です。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)くっちゃん さん