国内:小笠原諸島西方沖でM6.4の深発地震
8日(月)5時01分頃、小笠原諸島西方沖を震源とするマグニチュード6.4、深さ598kmと推定される地震が発生しました。この地震で小笠原村・母島で最大震度3、震度1の揺れは関東から東北南部で観測しています。
今回の地震は非常に深い所で発生する「深発地震」と呼ばれるものです。深発地震では沈み込んだプレートに沿って揺れが陸地に伝わり、海溝側にあたる遠方で揺れが大きくなる現象がみられることがあり、これを「異常震域」といいます。
震源とみられる太平洋プレートと陸側のプレートが接する日本海溝/伊豆・小笠原海溝の方向に揺れが伝わり、遠く離れた東日本や北日本の太平洋沿岸まで揺れが到達しました。
» 関連記事 震度分布に“異常震域”の特徴
なお、「異常震域」という名称ではありますが、頻度の低い深発地震に特有の現象であり、地震活動そのものは異常ではありません。
小笠原諸島西方沖は太平洋プレートが深く沈みこんだ所で規模の大きな地震がしばしば発生しています。2015年にはマグニチュード8.1という深発地震では最強クラスの地震があり、震源から遠く離れた神奈川県二宮町で震度5強、東京都心など関東の広い範囲で震度4の強い揺れに見舞われました。
今回の地震は非常に深い所で発生する「深発地震」と呼ばれるものです。深発地震では沈み込んだプレートに沿って揺れが陸地に伝わり、海溝側にあたる遠方で揺れが大きくなる現象がみられることがあり、これを「異常震域」といいます。
震源とみられる太平洋プレートと陸側のプレートが接する日本海溝/伊豆・小笠原海溝の方向に揺れが伝わり、遠く離れた東日本や北日本の太平洋沿岸まで揺れが到達しました。
» 関連記事 震度分布に“異常震域”の特徴
なお、「異常震域」という名称ではありますが、頻度の低い深発地震に特有の現象であり、地震活動そのものは異常ではありません。
小笠原諸島西方沖は太平洋プレートが深く沈みこんだ所で規模の大きな地震がしばしば発生しています。2015年にはマグニチュード8.1という深発地震では最強クラスの地震があり、震源から遠く離れた神奈川県二宮町で震度5強、東京都心など関東の広い範囲で震度4の強い揺れに見舞われました。
国内:富山湾でM4クラスの連続地震
11日(木)12時01分頃、富山湾を震源とするマグニチュード4.7、深さ16kmと推定される地震が発生しました。この地震で富山県黒部市、朝日町、富山県小矢部市、新潟県上越市で最大震度3を観測しています。
その1分後の12時02分頃にもほぼ同じ震源でマグニチュード4.3の地震があり、富山県朝日町で震度3を観測しました。
今回の震源付近ではマグニチュード4以上の地震はあまり起きていません。2008年に発生したマグニチュード4.6の地震は深さが252kmとタイプが違い、むしろ富山県東部の沿岸ギリギリで起きた1970年のマグニチュード5.1の地震が近いとみられます。
能登半島地震の余震域からは少し離れているため、別の活動と考えられます。
その1分後の12時02分頃にもほぼ同じ震源でマグニチュード4.3の地震があり、富山県朝日町で震度3を観測しました。
今回の震源付近ではマグニチュード4以上の地震はあまり起きていません。2008年に発生したマグニチュード4.6の地震は深さが252kmとタイプが違い、むしろ富山県東部の沿岸ギリギリで起きた1970年のマグニチュード5.1の地震が近いとみられます。
能登半島地震の余震域からは少し離れているため、別の活動と考えられます。
世界:フィリピン近海でもM7.1の深発地震
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は4回発生しています。最も規模の大きな地震はフィリピン近海で発生したマグニチュード7.1です。
日本時間の11日(木)昼前、フィリピン・ミンダナオ島の南を震源とするマグニチュード7.1、深さ約620kmと推定される地震が発生しました。
深発地震であったため、ミンダナオ島などで強い揺れはなく、津波の発生もありませんでした。地震のメカニズムは東西方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。
前述の小笠原諸島西方沖と同様に、ミンダナオ島の南西の海域では深発地震がしばしば発生します。フィリピン海プレートが深く潜り込むことにより起きると考えられ、マグニチュード7クラスの深発地震は2017年にマグニチュード7.3があり、2010年には相次いで3回発生しました。
日本時間の11日(木)昼前、フィリピン・ミンダナオ島の南を震源とするマグニチュード7.1、深さ約620kmと推定される地震が発生しました。
深発地震であったため、ミンダナオ島などで強い揺れはなく、津波の発生もありませんでした。地震のメカニズムは東西方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。
前述の小笠原諸島西方沖と同様に、ミンダナオ島の南西の海域では深発地震がしばしば発生します。フィリピン海プレートが深く潜り込むことにより起きると考えられ、マグニチュード7クラスの深発地震は2017年にマグニチュード7.3があり、2010年には相次いで3回発生しました。
出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。