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春の行楽弁当に定番の唐揚げ、レモンかける派orかけない派? 1.3万件の調査結果は?

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2024/04/07 05:00 ウェザーニュース

レモンというと、レモンティー、スイーツ、さらにはサラダなどの酸味漬けや料理の隠し味など、さまざまに使われている果物です。輸入物は1年中出回っていますが、国産レモンは種類や産地にもよるものの、11月頃から4月頃までが収穫時期となります。

桜が咲き、お花見や行楽シーズンを迎えたこの時期は、お弁当を用意する機会も増えると思います。お弁当の定番メニューの唐揚げにはレモンが添えられることも多いですね。

レモンの栄養といえば、ビタミンCがよく知られていますが、他にもさまざまな栄養が含まれています。詳しい話を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

レモンの栄養はビタミンC以外にも

ほかの食品でもビタミンCの含有量を「レモン〇個分」と表現するほど、レモンの栄養といえばビタミンCが有名です。

「確かにビタミンCは果実100g中で100mg含まれており、イチゴの62mg、キウイの71mgに比べても多いと言えます。

しかし、レモンの栄養成分は他にも多く、塩分の摂り過ぎを調整する効果のあるカリウム、疲労回復や血流改善、代謝の促進や美肌効果が期待できるクエン酸も豊富です。

さらに、爽やかな香りの成分であるリモネンは、食欲増進、リラックス効果などもあるとされています」(吉田さん)

あなたは唐揚げにレモンをかける派? かけない派?

レモンを揚げ物にひとしぼり、という方も少なくないのではないでしょうか。最近ブームの唐揚げにもレモンが添えられているのを見かけますが、「店で出された唐揚げにレモンをかけるか、かけないか」というのは、しばしば議論になる定番テーマの一つです。

そこで、ウェザーニュースでも「唐揚げにレモンはかけますか?」というアンケート調査を実施してみました。
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合計13,138件の回答を集計したところ、男女ともに「かける派」「かけない派」がほぼ半々と拮抗していて、どちらが多数派かは判断しにくい結果です。

「かける派は『レモンを絞ってサッパリと食べやすいように』、かけない派は『唐揚げ本来の味やカリッとした衣の食感を損なわないように』という意見が多いようですね。

栄養成分的には唐揚げとレモンは相性が良いとされています。

レモンには『エリオシトリン』というポリフェノールの一種が含まれています。このエリオシトリンには強い抗酸化作用があり、腸での脂肪吸収を抑えて肥満や糖尿病の予防につながる、という研究結果も発表されているのです。

唐揚げにレモンを搾る際には、エリオシトリンは皮に多く含まれるので、搾るときに皮を下向きにして皮を通すようにするとより多く摂取することができます。

また、唐揚げの鶏肉に含まれるマグネシウム、カルシウム、鉄などのミネラルはクエン酸によって吸収されやすくなります。つまり、『唐揚げにレモン』は味変だけでなく、栄養効果も期待できるということです」(吉田さん)

だからといって、周囲に確認することなく唐揚げ全体にレモンを絞るのは、避けた方が良いでしょう。一般社団法人日本唐揚協会のHPには以下のように注意喚起されています。

「割と何も言わずにかけて当たり前的な振る舞いで、来た瞬間レモンを絞り全体にまぶす方がいらっしゃいますが、是非気をつけていただきたい。(中略)唐揚げの皿はみんなが箸を伸ばすいわば公共の場。そこに勝手に色々かけては、他の人に迷惑がかかるかもしれません。一声かけるなどの配慮が必要です」(日本唐揚協会HPより引用)

アンケート結果を見ても、レモンをかけない派は全体の半数近くもいます。唐揚げにレモンをかける時は、事前に確認するなどの気遣いをすることで、みんなが美味しく味わえそうですね!
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