「カメムシが例年より多い」と感じる人4割、昨夏の暑さが原因? 秋に増える理由と対策

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洗濯日和が続くこの時季、洗い上げたシーツやシャツにカメムシがついていると厄介です。秋が深まるにつれて見かける機会が増えますが、今年は特に多いと感じている人もいるようです。

実は、今秋はミカンやカキなどに被害をもたらす果樹カメムシ類が大量に飛来し、各地の果樹園などで警戒が続いています。全国のカメムシの目撃状況や、発生が目立つ理由、家庭でできる対策を紹介します。

「例年より多い」と感じる人は全国で4割

ウェザーニュースが「ここ最近のカメムシ発生状況はどうですか?」というアンケート調査を実施したところ、「例年より多い」と答えた人は全国で40%、「例年と同じくらい」は24%、「例年より少ない」は19%、「見ていない」は17%という結果でした。

全国では、回答者の4割がカメムシを「例年より多い」と感じていることがわかりました。

ただ、都道府県別では、静岡県で80%、愛知県で69%が「例年より多い」と回答する一方、佐賀県では55%、島根県では46%が「例年より少ない」と答えるなど、地域差が見られました。

「今年は弊社への問い合わせも増えています。『カメムシがすごく発生している』『ベランダに発生して困る』などの声が寄せられています」と、⾍ケア⽤品最⼤⼿のアース製薬でも警戒の様子です。

果樹カメムシ類に警報も!

洗濯物などにつくカメムシと、果樹カメムシ類は同じなのでしょうか。

「日本には約1,300種のカメムシが生息しています。そのうち、住居の周辺でよく見かけるのは、主に『ツヤアオカメムシ』『チャバネアオカメムシ』『クサギカメムシ』『スコットカメムシ』の4種類です。見られる種類は地域によって異なります。

『果樹カメムシ類』は、果樹に被害をもたらすカメムシ三十数種の総称です。『ツヤアオカメムシ』『チャバネアオカメムシ』『クサギカメムシ』も、代表的な果樹カメムシ類です」(アース製薬)
アンケートで「例年より多い」と回答した割合が高かった静岡県では、10月1日に果樹カメムシ類の警報を発表しています。農林水産省の発生予報でも、東海・四国の一部地域で発生が多くなる見込みです。

大量のカメムシと天気の関係

今年、カメムシが多く見られる背景には、どのような要因があるのでしょうか。

「昨年夏の高温の影響で、カメムシの餌となるスギやヒノキの『球果(きゅうか)』が今年は豊富だったことが影響していると考えられます」(アース製薬)
果樹カメムシ類は、果樹園だけで一生を過ごすわけではありません。

「冬は雑木林などで越冬し、夏には山のスギやヒノキの球果などを餌に繁殖します。秋になり山の餌が少なくなると、果樹園に飛来して果実に被害をもたらします。ヒノキの球果は年によって生産量が大きく異なり、餌の量がカメムシの発生に影響するという研究があります。

静岡県では、2025年夏の高温でヒノキの実が豊富になり、今年のカメムシの大量発生に影響した可能性が指摘されています」(アース製薬)

果樹園に飛来するカメムシが、洗濯物についたり家の中に入ったりするのはなぜでしょうか。

「カメムシは明るい色や日光の温かさを好みます。そのため、日当たりの良いベランダに干された白いシーツやバスタオル、ワイシャツなどに集まりやすく、洗濯物につくことがあります。取り込む際に、そのまま家の中に入れてしまうこともあります。

また、カメムシは寒さを避けるため、冬の間は木の表皮の隙間などで過ごします。暖かい場所を求めて家の中に侵入してくることもあります」(アース製薬)

カメムシの“侵入”を防ぐには

洗濯物や家の中でカメムシに遭遇するのは、できれば避けたいところです。

「洗濯物などについたカメムシは、手で払ったり、たたいてつぶしたりしないようにします。カメムシは外敵から身を守るときなどに、お腹側から強い臭いのする分泌物を出します。

家の中で見つけたら刺激を与えず、ガムテープを背中側からそっと貼り付け、包むように捕獲してください。

洗濯物を取り込む際は、カメムシを家の中に運び込まないよう確認しましょう。白っぽい衣類やシーツは特に注意が必要です。

カメムシの侵入を防ぐには、窓を閉め、隙間をふさぐことも大切です。2〜3mmの隙間から侵入することがあります。窓枠や網戸、玄関灯などにカメムシ用の侵入防止スプレーをあらかじめ吹きかけておくことで、飛来や侵入を未然に防ぐことができます。

また、蛍光灯の明かりに含まれる紫外線に集まる習性があるため、照明をLEDに切り替えることも一定の効果が期待できます。

室内に入ってしまった場合は、殺虫成分不使用で瞬間凍結させるスプレー等を使用すると、カメムシに刺激を与えて悪臭を出させる前に駆除できます」(アース製薬)

洗濯物を取り込むときや窓を開け閉めするときは、カメムシがいないか確認し、できる対策を取り入れてみてください。
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