今夏、豪雨で2人に1人が「命の危険」に直面 若年層の半数は車水没時の対処知らず

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全国各地で豪雨災害が相次いだ今年の夏。10月6日~10月14日にスマホアプリ「ウェザーニュース」を通じて、2026年の豪雨に関する意識調査を実施しました。

関東を中心に2人に1人以上がゲリラ雷雨や大雨に遭遇

「今年の夏、急な激しい雨(ゲリラ雷雨)や長引く大雨に遭遇しましたか?」と質問したところ、「遭遇した」と回答した方は62%と、2人に1人以上の方がゲリラ雷雨に遭遇した結果になりました。

関東や中部の一部では遭遇率が他のエリアよりも高く、遭遇率が最も高くなったのは、千葉県で93%でした。
豪雨の印象について「今年のゲリラ雷雨や大雨は多かったですか?少なかったですか?」と質問したところ、東日本を中心に「多かった」とする回答が集中しました。

「多かった」印象1位は千葉県で92%、2位は茨城県で66%、東京都で63%など関東が上位となっています。

この要因として、7月から8月にかけて東日本を中心に大気の状態が不安定になったことが挙げられます。

特に8月中旬の千葉県や8月下旬の北陸、9月の愛知県・岐阜県では線状降水帯が発生しました。

さらに秋雨前線や台風に伴う記録的な大雨など、相次ぐ局地的大雨や猛烈な雨が人々の「激しい大雨に遭遇した」「例年より多かった」という強い実感につながったと考えられます。

約7割に豪雨被害 ずぶ濡れ・道路冠水に加え、今年は交通障害が顕著に

豪雨に遭遇した方に「雨や雷で起きた被害は?」と質問したところ、67%の方が何らかの被害にあったと回答しました。

具体的な被害の内容を複数回答で伺ったところ、1位「ずぶ濡れになった(39%)」、2位「交通機関に影響(運休・遅延)(33%)」、3位「道路冠水・アンダーパス冠水(26%)」となりました。
「交通機関に影響(運休・遅延)」は昨年のゲリラ雷雨調査の27%から約6ポイント増加しています。

フリーコメントでも「バスや鉄道が軒並み止まり、帰宅困難になった 」や「新幹線が遅延して困りました 」など、豪雨により交通網が麻痺し、立ち往生や帰宅困難に直面した切実な声が多数寄せられました。
さらに、「雨の影響で帰宅困難になった際、どのような対応をとりましたか?」と質問したところ、「迂回ルートを探した(10%)」が最も多くなりました。

次いで、「職場・学校に一時滞在した(5%)」と「その他(5%)」が同率となりました。フリーコメントを分析すると、駅や職場で待つだけでなく、安全な屋内の娯楽施設を利用するなど無理な移動を避ける安全志向の行動も伺えました。

2人に1人は豪雨により「危険・命の危機」に直面

豪雨に遭遇した方に「激しい雨や雷で「危険・命の危機」を感じた経験はありましたか?」と質問したところ、48%が何かしらの危険や命の危機を「感じた」と回答しました。

危機の内容としては、「近くに落雷があった(23%)」と「川の水位が急増した(23%)」が同率トップとなっています。

フリーコメントでは、「高速道路でワイパーを最速にしても前が全く見えずかなりヒヤヒヤした」、「川岸や道路が陥没した」、「道路に土砂が流れ込んできた」など、生命の危険を感じさせるリアルな状況が寄せられました。

出費額は過去最高の平均3,954円、家屋・車・家電にもダメージ

豪雨に遭遇した方に、「急な激しい雨(ゲリラ雷雨)や長引く大雨による想定外の出費は?」と質問したところ、31%の方が何らかの出費があったと回答しました。

出費額は全国平均で3,954円となり、2025年の2,939円から1,015円増加しました。質問内容が少し異なるため厳密な比較ができないものの、2018年以降の9年間で最も高額になりました。
また、出費の内容(複数回答可)としては、「傘など雨具の購入(61%)」や「店舗での雨宿り(35%)」、「バス・タクシーの利用(28%)」といった日々の突発的な出費が上位を占めました。

さらに、金額が大きくなりがちな「家屋の修復(8%)」、「車の修理・買い替え(5%)」、「電化製品が故障(5%)」が発生していることが、全体の平均額を大きく押し上げる主要因となっていると考えられます。

「その他(37%)」では、「道が土砂災害で通行止め。電車なども止まってしまい急遽ホテルに連泊」、「旅行を取りやめた際のキャンセル料がかかった」、「衣類が乾かず家庭用乾燥機をフル稼働して電気代がかさんだ」など、コメントが寄せられました。

車の浸水時の対処法&ハザードマップ:若い世代の「ノウハウ不足」が顕著

令和8年千葉豪雨では、車の水没被害が相次ぎました。

そこで、「大雨や冠水の影響で「乗車中の車内に水が入ってきた場合」の適切な対処法を知っていますか? 」と質問したところ、全体では「知っている」が67%に達したものの、 30代以下では約半数が「知らない」と回答し、脱出方法などの具体的な知識を持ち合わせていない実態が判明しました。

この若年層における危険意識の低さは、事前の備えにも表れています。
「洪水・内水ハザードマップの確認状況」 を質問したところ、60代以上は77%が事前に確認済みであるのに対し、 20代未満では40%が「確認方法は知っているが未確認」「確認したことがない」と回答しました。

免許取得からの年数が浅く運転経験の少ない若年層ほど、自宅や通勤・通学路の冠水リスク(内水ハザード)を把握しておらず、いざという時の脱出ノウハウも持ち合わせていないことが明らかとなりました。

進学や就職で新しい街へ引っ越す方が多い世代であることも影響しているかもしれません。ぜひ一度、ハザードマップはご確認いただきたいと思います。

出社・休校判断、約7割が「前日」の指示を要望

「大雨時の自宅待機や休校の指示はいつまでに欲しいですか?」という質問には、「前日の夕方まで(38%)」と「前日の夜まで(31%)」を合わせ、全体の69%が「前日」の判断を要望していることがわかりました。
また、線状降水帯の予報が出た場合に前夜に取る行動に関する質問では、「予定変更できるように心づもり(49%)」や「翌朝の予定(出社・外出)をキャンセル・変更(22%)」と答えた人は71%に上りました。

全体の7割以上が、気象情報を確認して前夜から柔軟に対応する高い警戒意識を持っていることを示しています。
直前連絡・判断では、通勤・通学後の被災リスクが心配です。

実際のフリーコメントでも、「危なくなったら帰る予定で出勤したが、気づいた時にはすでに電車が止まり帰宅困難者になった」や「勤務先の学校が休校になったり、あまりの激しい雨のために下校が見合わせになったりした」 など、避難や安全確保のタイミングを逃した切実な体験談が寄せられました。

高い警戒意識の一方で、線状降水帯の発生時に14%が「行動の迷い」

さらに、「外出先で「線状降水帯が発生した(または直近で発生する)」と知った時、まずどのような行動をとりますか? 」と質問したところ、「現在いる屋内にとどまり、状況を確認する(51%)」が半数を占め、次いで「交通機関が止まる前に急いで自宅へ向かう(22%)」、「近くの建物や安全な場所へ避難する(12%)」となりました。

一方で注目すべきは、「特に大きな行動は起こさない(11%)」や「どう動けばいいか分からない(3%)」と回答した人が合わせて14%存在する点です。

気象情報に対する危機意識が高まりを見せる一方で、突発的な事態に直面した際の実践的な行動ノウハウや具体的な避難イメージが十分に浸透していない実態が明らかになりました。

ウェザーニューズでは、豪雨による被害を少しでも減らすため、本調査結果を今後の対策に活かしていきます。


調査概要
調査日:2026年10月6日~10月14日
回答者数:23,327人(内、ゲリラ雷雨に「遭遇した」の回答数:14,563人)
対象:スマホアプリ「ウェザーニュース」利用者

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
千葉県千葉市緑区の空さん

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