【長雨のトンネルも出口へ】ウェザーニュース for business 振り返り(2026/9/28~10/4)

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2026年9月28日(月)〜10月4日(日)の一週間は、湿った空気の影響を受けた地域では記録的な長雨が続き、台風の接近もあって不安定な天候が継続しました。一方、秋の高気圧に覆われた地域ではすっきりとした秋晴れが広がり、初冠雪の便りなど着実に秋支度も進む一週間となりました。
この一週間を、ウェザーニュース for businessのコンテンツとともに振り返ります。

長雨続く

この一週間は、前半と週末を中心に、秋雨前線の影響を受けて、全国的に曇りや雨のどんよりとした天気が続きました。

特に28日(月)は九州から北海道にかけての広い範囲に雨雲が広がり、局地的に雨が強まりました。中国地方では未明から朝にかけて雨が激しく降ったところがあり、広島県呉市では5時50分までの1時間に67.5mmの非常に激しい雨を観測。一時「レベル3大雨警報」が発表され、道路の冠水やJR線の運転見合わせなど、交通インフラに影響が出ました。
湿った空気の影響を受け続けた関東地方では連日のように雨雲が広がり、東京都心では8月27日から10月2日(金)にかけて37日連続の降水を記録しました。これまで最長だった2019年の記録(33日間)を大幅に塗り替え、1876年に統計を開始して以降、観測史上最も長い連続降水日数を更新しています。9月は30日間すべての日で降水が観測される結果となり、東京都心で1か月間毎日降水を観測すること自体が観測史上初の出来事となりました。

しかし、週末3日(土)になると移動性高気圧が日本付近を覆い、関東では約2か月ぶりとなる爽やかな週末の青空が広がりました。これにより、歴史的な連続降水記録も37日間でついにストップしています。
翌4日(日)には気圧の谷の影響で西日本を中心に再び冷たい雨が降ったものの、関東を悩ませ続けた記録的な長雨のトンネルは、ようやく出口に辿り着いたといえそうです。

9月の関東は記録的な多雨と寡照 ビジネス・生活にも広がる影響

秋雨前線の停滞や相次ぐ台風の影響により、9月の関東地方は記録的な多雨と日照不足に見舞われました。

東京都心の9月降水量は平年の3倍以上となる696.5mmに達し、1958年に記録した過去最多(670.9mm)を更新しました。また、相次ぐ台風や前線による大雨の影響を特に受けた、伊豆大島や千葉県内の各地では、9月としての記録にとどまらず、年間を通じた月降水量としても観測史上最多を記録しています。

一方、東京都心における9月の日照時間は45.8時間にとどまり、平年比約35%まで落ち込みました。これは1988年の39.2時間に次ぐ観測史上2番目の少なさであり、1日の日照時間が5時間を超えた日はわずか3日しかありませんでした。

この極端な日照不足は、社会活動や産業面にも顕著な影響を及ぼしています。東京電力管内では9月の太陽光発電量が前年同月比で約46%減少したほか、葉物野菜の生育不良や価格高騰が相次ぐなど、エネルギーや食の現場にも深刻な打撃が生じました。

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例年であれば厳しい残暑が続く9月ですが、日照不足のため気温も上がらず、都心の月平均気温は22.7℃(平年比−0.6℃)にとどまっています。猛暑による熱中症のリスクは抑えられたものの、記録的な寡照と多雨がもたらした経済や暮らしへの負荷は極めて大きい1か月となりました。

「非常に強い」台風26号が大東島に接近 台風27号も後を追い北上

9月23日に発生した台風26号(スリゲ)は、海面水温の高い海域で急速に発達し、一時「非常に強い」勢力となって28日(月)に沖縄県の大東島地方へ最接近しました。

中心付近の最大風速は50m/sに達し、北大東島では32.4m/s、南大東島で同28.7m/sの最大瞬間風速を観測しました。その後、台風は次第に勢力を落としながら北東へ進路を取り、週中頃にかけて伊豆諸島近海を通過したのち、本州南岸の秋雨前線に取り込まれる形で温帯低気圧へと変わりました。

10月に入っても、台風ラッシュは続き、1日(木)未明にはマリアナ諸島で台風27号(チョーイワン)が発生しました。海水温の高い海域を進みながら急速に発達し、4日(日)には大型で「非常に強い」勢力となっています。この後も北上を続け、関東をはじめとする東日本の太平洋側でも、うねりを伴った高波や、進路によっては暴風雨の影響が懸念されています。

「いわき市の海岸で作業をするにあたっての、風や波の影響」について質問してみた結果...

さらに、5日(月)9時には、ハワイ近海から西進してきたハリケーン(NOLO)が、日付変更線を越えて「越境台風」(28号)となり、同時に新たな台風(29号)もマリアナ諸島近海で発生するなど、太平洋上では複数の熱帯擾乱が同時進行する異例の状況となっています。

こうした相次ぐ台風の発生と接近に対し、企業や自治体の活動においては、早期のリスク把握と迅速な初動判断が求められます。
ウェザーニュース for businessでは、拠点の気象リスクを判定・通知する機能や、台風の進路予測に連動したピンポイント影響予測など、企業のBCP対応を支えるソリューションを提供しています。

特に今回の台風27号のように「本州から離れた海上を進むものの、自社拠点に影響が出るのか判断に迷う」ような場面でも、「AIエージェント」機能が威力を発揮します。
「自社の拠点に風や波の影響はあるか」「事前対策や作業見合わせを検討すべき時間帯はいつか」といった疑問を自然言語で問いかけるだけで、複雑な気象予測をご自身で読み解かずとも、影響の有無や対策判断に必要な目安を即座に整理してくれます。相次ぐ台風への備えとして、迷いのない安全判断を支えるアシスタントとしてぜひご活用ください。

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秋は着々と

秋雨前線が次第に南下傾向となったことで、前線から離れた西日本や北日本では、着実に季節の歩みを感じられる日が増えてきました。東日本でも週末を中心に晴れたところが多くなり、東京都心の連続降水記録更新もようやくストップしています。

天気が回復した地域ではカラッとした爽やかな秋晴れが広がった一方、放射冷却や北からの冷たい空気の影響で、朝晩と日中の気温差が次第に大きくなってきました。内陸や山沿いを中心に朝晩の冷え込みが一段と強まり、10月4日(日)には岩手県の薮川で−0.8℃の最低気温を観測するなど、北日本では氷点下の冷え込みを記録する地点も現れました。

また2日(金)には、北海道の大雪山系旭岳で初冠雪を記録しました。今季全国で初めての初冠雪の便りとなります。今年から判定方法が「気象台職員の目視」から「解析積雪深」へと変更されたため、昨年までの時期との単純比較はできない点に留意が必要ですが、北日本では上空の寒気の影響を受け、早くも冬支度を意識する季節となってきました。

この先は全国的に周期的な天気変化へゆるやかに移行する見込みです。朝夕の肌寒さとともに、本格的な秋の深まりを実感する場面が増えていきそうです。

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