家族との安否確認、6人に1人が「決めていない」 勤め先の安否確認訓練の実施率は5割に留まる

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7月28日に発生した令和8年熊本地震、そして8月23日には関東地方でも震度5弱を観測する地震がありました。相次ぐ地震の発生を受け、多くの人が改めて「もしもの時」を意識する中、9月1日の「防災の日」を迎えます。

ウェザーニュースでは、防災・減災に役立てるため、毎年継続して「減災調査」を行っています。今回は、2026年8月15日(土)〜19日(水)に実施した「減災調査2026.09」(有効回答数:12,311人)の結果から、災害時の安否確認や避難行動についてまとめました。

■ 調査項目 ■
1:家族との安否確認の手段
2:勤め先に安否を伝える方法
3:安否を伝える訓練の有無
4:避難時に持って行きたい(取りに戻りたい)もの


あわせて読む「減災調査2026.9結果|備えの見直し・防災グッズ編」
防災DAY2026.9 特設サイト

【家族との安否確認】若者はメッセージアプリが突出 代替手段も確認を

地震発生時、家族に安否を伝える手段をあらかじめ決めているかを尋ねました。最も多かったのは「LINEなどのメッセージアプリ」で、回答割合は49.5%でした。

次いで「携帯電話の通話・ショートメッセージ」が22.3%、「災害用伝言ダイヤル(171)や伝言板」が10.0%となりました。一方で「手段を決めていない・連絡しない」と回答した人は17.4%にのぼりました。
世代別に見ると、”LINEなどのメッセージアプリ”の利用率は20代が71.0%と最も高く、年代が上がるにつれて低下する傾向が見られました。80代以上では37.7%まで下がり、代わって「携帯電話の通話・ショートメッセージ」が41.5%と、唯一”LINEなどのメッセージアプリ”を上回る世代となりました。

今回はまず使うものとして調査しましたが、連絡手段は複数持っておくことに越したことはありません。これを機に他の連絡手段のやり方について調べたり、家族で話し合ったりしてみてください。

【勤め先での安否確認】安否確認システムは約3割が使用も、訓練の実施はそのうち半数以下

勤め先に自分の安否を伝える方法を伺ったところ(複数回答・働いていないを除く)、勤務者の約4割が「安否確認システム」または「電話」を利用しており、この2手段が主流であることが分かります。一方で「わからない」も7.7%おり、一定数の勤務者が自社の安否確認手段を把握していないことがデータから読み取れます。

都道府県別では、「安否確認システム」の利用率は東京都(36.6%)・神奈川県(36.3%)・埼玉県(36.1%)など首都圏で高く、大企業本社の集積地で導入が進んでいる様子がうかがえます。一方、山口県・佐賀県・高知県(いずれも14.9%)など地方では都市部の半数以下にとどまり、導入状況に大きな地域差があることがわかりました。
また、勤め先での安否確認訓練の実施状況を伺ったところ、働いている人に限ると、安否訓練を「実施していない」がわずかに多く、約半数(50.9%)となっています。全体(12,311件)に対する元の割合(はい34.5%/いいえ35.7%/働いていない29.7%)と比べ、実施率自体は同程度の傾向です。

【避難時に持ち出したいもの】「スマホ・充電器」を9割超が選択

避難する際、どうしても持って行きたい(取りに戻りたくなる)ものを伺ったところ(複数回答)、「スマホ・充電器」が90.8%でトップ、「財布・現金・カード類」が85.9%と続きました。避難時も「情報」と「お金」への意識が圧倒的に強いことがわかります。「持ち出さず速やかに逃げる」を選んだのはわずか3.4%で、多くの人が「何かを取りに戻る」行動に伴う危険性を想定していない可能性があります。

年代別に見ると、「思い出の品(写真・手紙等)」を選んだ割合は10代で42.4%と最も高く、年齢が上がるにつれて大きく減少(20代25.2%→50代8.0%→70代5.1%)しました。実際に寄せられた声からも、震災経験の有無がこの選択に影響している様子がうかがえます。
「写真は東日本大震災の時に持って行けず後悔したので。」
「可能なら思い出の品だけは持って逃げたい。他は復元可能、思い出の品や形見は不可能」

一方、ペットを飼っている方からは、深刻な現実も寄せられました。
「猫と鵞合計30以上を飼っているため避難出来ません。10年前の熊本地震の際も避難はあきらめました。」
「まずは通信機器、そして持病のある犬」「犬はおいて行けないし、とりあえずスマホと現金があればなんとかなるかな。」
また、「持ち出さず速やかに逃げる」を選んだ方からは、次のような声が寄せられました。

「一番は命を守ること だからあきらめる」
「避難先に用意があるので身一つで移動が原則です 充電器は借りられるし、不要なものは持たない」

家族や職場で連絡手段の見直しを

今後、いつどこで災害が起こるかわかりません。熊本地震、そして関東地方での地震と、私たちの身近で災害が続く中、家族との連絡手段や、勤め先での安否確認の方法を「決めていない」という方は、この機会にぜひ一度話し合ってみてください。

緊急伝言ダイヤル171の使い方の確認や、避難時に持ち出すものの優先順位づけも、いざという時の落ち着いた行動につながります。

ウェザーニュースでは、今後も過去の災害の教訓を伝え、次の防災・減災に繋げる取り組みを続けてまいります。
ウェザーニュース 防災・減災情報
天気アプリで災害に備える


「減災調査2026.09」(防災の日)
対象:スマホアプリ「ウェザーニュース」利用者
期間:2026年8月15日〜19日
人数:12,311

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