1万件の現場を見たプロが教える、夏にカビが生えやすい場所9選

2026-08-06 05:00 ウェザーニュース

シェアする

x_shareline_share
copy_share

リンクをコピーしました

シェアする

x_shareline_share
copy_share

リンクをコピーしました

厳しい暑さが続いていますが、高温に加えて湿度も高く、カビが繁殖しやすい環境となっています。

猛暑の中、エアコンがなかったり効きにくかったりする場所で、しつこいカビ掃除に“うんざり”させられないためにはどうすればいいのでしょうか。

「1万件の現場を見たプロ」である、除カビ・防カビの専門会社のハーツリッチ株式会社代表取締役の穂苅英樹さんによると、家の室内と周辺にはカビが発生しやすい9つの場所が存在しているそうです。それぞれのカビ対策などについて教えていただきました。

カビの基本構造と発生の仕組み

高温多湿の梅雨どきから夏場にかけては“カビが発生しやすい”時季と実感しますが、具体的にカビはどんな仕組みで発生し、広がっていくのでしょうか。

「カビの胞子は微生物で、空気中や屋外の壁面などから風の動きや人の出入りによって室内へ入り込み、壁や床などに付着。表面の湿気や汚れを栄養源として活動を始めます。

胞子は相対湿度が60%以上、温度が20~30℃になると発芽し、菌糸を伸ばして短期間に増殖します。繁殖が進むにつれて黒ずみやカビ臭が生じ、肉眼でも確認できるようになります。

湿気と温度と汚れは、ある程度のコントロールが可能です。カビ発生の初期段階で発生要因を取り除くことが、いちばん基本的で効果的な予防策になり得るのです」(穂苅さん)

カビが発生しやすい家の9つの場所と対策

「カビが発生しやすい家の9つの場所と対策は、次のとおりです」(穂苅さん)

(1)北側の部屋・家具の裏
日当たりが悪い北側の部屋は壁や床が冷えやすく、結露が発生しやすい環境です。家具を壁にぴたりと付けていると空気が動かず、湿気がこもります。

対策として、家具は壁から5cmほど離して設置、定期的な家具の裏の掃除・点検、カーペットの下をめくって湿気を確認することが挙げられます。
(2)寝室・ベッド周辺
寝室は人の体温や呼吸、汗などで湿気がこもり、カビが発生しやすい場所です。特に風通しの悪いマットレスの下やベッドの裏側には、結露や湿気がたまりやすくなります。

ベッドやマットレスは壁から少し離して設置、シーツや寝具は定期的に天日干しか乾燥機で乾かす、加湿器を使用する場合は湿度60%以下を目安にすることを心掛けてください。
(3)風呂・洗面所
浴室と洗面所は温度・湿度・汚れがそろうため、家の中で最もカビが発生しやすい場所といえます。特にエプロン(浴槽カバー)の内部や洗面台の下などは湿気がこもりやすいうえに、カビの発生が確認しにくい箇所です。

入浴後はシャワーで洗い流し、カビの栄養源となる汚れを落とすことが大切です。また、換気扇を回したり窓を開けたりして、浴室をしっかり乾燥させることを習慣づけてください。
(4)キッチン
水分と油汚れが混在するキッチンはカビやぬめりが発生しやすい環境で、特に排水口やシンク下は見落としやすく、湿気がこもりやすい場所です。

水分と油分の滞留を防ぐため、使用後はシンクの水分を拭き取り、排水口のごみを毎日処理する。スポンジやふきんは漂白・天日干しで清潔に保つ。調理後や洗い物のあとに換気扇を回し、湿気と油分を逃がすようにしましょう。
(5)トイレ
トイレは湿気がこもりやすいうえに、尿はねやホコリがカビの栄養源になります。換気が不十分な状態が続くと、床や壁のすき間までカビが広がってしまうこともあります。

壁や床をこまめに拭き取り、便座やタンクまわりも清掃しましょう。掃除後は扉を開けて十分に乾燥させ、換気扇のフィルターも定期的に掃除することで、トイレ全体を清潔な状態に保てます。
(6)窓・サッシ・カーテン
外気との温度差で結露が起きやすい窓やサッシは、ゴムパッキンやカーテンに水分が残り、カビの原因になります。特に夏場は冷房との温度差が大きいため、短期間で黒ずみが広がる場合もあります。

朝の結露はその日のうちに拭き取り、週1回はアルコールでサッシを拭き掃除しましょう。カーテンも定期的に洗濯・乾燥させることで、結露による水分や汚れの蓄積を防ぎ、カビの発生を抑えられます。
(7)エアコン・換気扇
湿気とホコリがたまりやすいエアコンや換気扇の内部は、見えない場所にカビが繁殖しやすくなっています。そのまま使い続けると、カビの胞子が風に乗って部屋中に広がる可能性があります。

フィルターは2週間に1回を目安に掃除し、内部乾燥運転を定期的に行いましょう。定期的なフィルター掃除は空調内部の湿気を減らし、カビの繁殖やカビ臭の発生を防ぐ効果が高まります。送風口に黒ずみを見つけたら、早めに清掃するか専門業者へ依頼してください。
(8)ベランダ・ブロック塀・玄関ポーチ
湿気と汚れが重なると、屋外でもカビやコケが発生します。特に北側や日陰のブロック塀、雨水がたまりやすいベランダは要注意です。

中性洗剤とブラシで定期的に洗浄し、汚れを落とした後で防カビ塗料や撥水(はっすい)コートを塗布します。植木鉢や物干しは整理して、風通しをよくしてください。これらの手入れを続けることで湿気が防がれ、表面のカビやコケの再発が抑えられます。屋外専用の防カビ剤の使用も効果的です。
(9)押入れ・クローゼット・靴箱
湿気がこもりやすい押入れやクローゼット、靴箱もカビが発生しやすい場所です。特に衣類や靴に残ったわずかな水分や汚れが原因となり、気づかないうちに内部でカビが広がることがあります。いったん発生すると、他の衣類や小物にも広がり、被害が大きくなる恐れがあります。

物を詰め過ぎない、通気性を保つ、除湿と換気を心掛けることに加えて、収納前にホコリを落とすなどの事前ケアも怠らないようにしましょう。

「ただし、どんなに丁寧に掃除をしてもカビを完全に排除することはできません。カビが繁殖しにくい環境をつくることが大切です」(穂苅さん)

高温多湿の夏は今後も長く続きます。9つの場所のカビ予防対策を日々続け、よりよい家の環境づくりを心掛けていきましょう。
お天気ニュース記事一覧お天気ニュース 記事一覧

シェアする

x_shareline_share
copy_share

リンクをコピーしました

お天気ニュース

各エリアの天気予報

アクセスランキング

アメダスランキング

気温

降水量

湿度

  • 順位

    地点

    観測値

    ()

    ()

    ()

お天気ニュース

ウェザーニュース公式SNS
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_facebook.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_x.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_line.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_youtube.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_insta.webp
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_tiktok.svg