線香花火は東西で違う!? 燃え方には4段階

2026-07-26 08:20 ウェザーニュース

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夏休みには家族で手持ち花火を楽しむという方もいると思います。

ところで、最近の線香花火は、火の玉が落ちやすく感じませんか?実は勘違いではないんです。迫力満点の打ち上げ花火とはまた違った魅力を持つ「線香花火」に注目していきます。

より儚い光に

「誰が一番長くもつか」と、線香花火で競争をした方は多いのではないでしょうか?ただ、最近の線香花火はほとんどが海外からの輸入もの。安価な代わりに火の玉が落ちやすく、以前に比べるとより儚い光となっています。

東西で異なる線香花火

線香花火には紙で作られた「長手牡丹(ながてぼたん)」と藁(ワラ)で作られた「スボ手牡丹(ぼたん)」の2種類があります。

ウェザーニュースで線香花火に関するアンケート調査を実施したところ、「線香花火といえば紙」と答えた人が約8割を占め、現在は紙製が主流となっていることがわかりました。

一方、都道府県別では東日本で紙派が圧倒的なのに対し、西日本、特に近畿では藁派が多数を占める結果となりました。

回答者のコメントでは「藁を初めて知った」という東日本の声や、「昔は藁だった」という西日本の声も多く寄せられ、地域に根付く線香花火文化の違いや、その継承の変化が浮かび上がる興味深い結果となりました。

長手牡丹(上)とスボ手牡丹(下)

【関東の長手牡丹】
関東地方では米作りより紙すきが盛んだったため、藁の代用品として紙で火薬を包んで作られました。火をつけて、斜め下に向けて楽しみます。

【関西のスボ手牡丹】
300年変わらない線香花火の原型で、藁の先に火薬をつけたのが始まり。米作りが盛んな関西地方には藁が豊富にあったため、関西を中心に親しまれてきました。火をつけて、斜め上に向けて楽しみます。

線香花火の一生

線香花火は、火をつけてから火の玉が落ちるまでの燃え方に違いがあり、それぞれに名前があります。
【蕾】点火から次第に大きくなっていく火の玉。花を咲かせる前に見立てて「蕾」と呼ばれます。

【牡丹】パチパチと力強い火花が、一つずつはじけ始めます。

【松葉】「牡丹」から勢いを増し、次々に火花が散る段階。まるで「松葉」のように沢山の火花が四方八方に広がります。

【散り菊】勢いのあった火花が、一本、まだ一本と落ちていきます。火の玉がだんだんと色を変え、光を失い、線香花火はその一生を終えます。
名前と共に燃え方を改めてみて見ると、どの段階にも味わい深いものがありますね。繊細さや儚さがきわ立つ中、表情豊かなところも線香花火の魅力の一つです。

ちなみに、使い切らずに残った線香花火は、とっておくのがおすすめです。実は、線香花火は湿気を吸ったり吐いたりと“呼吸”しています。その繰り返しにより、比重が違うために本来は混ざりにくい硝石と硫黄、松煙がなじみ、火花がより美しくなるのです。

この夏は線香花火の光で粋な時間を楽しんでみませんか?
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
もう後期高齢者さん

参考資料
・月刊SORA2015年7月号 https://weathernews.jp/soramagazine/201507/10/
・筒井時正玩具花火製造所HP http://tsutsuitokimasa.jp/

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