雨の翌日は要注意 網戸をすり抜けて侵入するクロバネキノコバエとは

2026-06-22 05:00 ウェザーニュース

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全国的に梅雨本番を迎え、雨の日が続くとともに蒸し暑さも増してきました。この時期はカビや食中毒だけでなく、虫の発生にも悩まされる季節です。
ウェザーニュースが実施したアンケート調査によると、全国では今シーズンにコバエを「見た」と回答した人の割合が65%に達しました。

地域別では、沖縄で79%、四国で76%、九州で73%となり、東海や中国、甲信でも約7割に達しています。

西日本を中心にコバエの活動が本格化し始めていることがうかがえる一方、北海道では50%、東北では60%と比較的低く、暖かい地域ほど目撃報告が多い傾向がみられました。
梅雨時は気温や湿度の上昇によってコバエが発生しやすくなるため、今後はさらに見かける機会が増えそうです。

なかでも近年、一般家庭やオフィスで「室内に黒く小さなコバエが大量発生している」という相談が増えていると、虫ケア用品最大手のアース製薬はいいます。
この黒く小さなコバエの正体は「クロバネキノコバエ」。実は発生原因や対策について誤解されることも多く、一般的なコバエ対策では十分な効果が得られない場合もあるそうです。

なぜ梅雨時に増えやすいのか、発生原因や正しい駆除・予防法について教えていただきましょう。

気づくといる黒いコバエの正体は!?

梅雨から夏にかけてどこからともなく現れ、うっとうしい黒い小さな虫、ハエと似ているようで姿が違い、大量発生することもある困りものです。

「それはクロバネキノコバエでしょう。コバエとはハエ類の中で体長が1〜5mmのハエの総称です。クロバネキノコバエは家庭やオフィスで見かける機会の多いコバエの1種。ただ、生ゴミにわくショウジョウバエやノミバエとは生態が全く異なります。

蚊やブユのように、人を刺したり、吸血するような直接的な害はありません。ただ、強い光に向かって飛ぶ性質があるので目や口に入ってしまったり、明るい窓際や照明、白い壁などにびっしりと付いたりすることがあり、不快感を覚える人が多いです」
今の時季に見かけることが多くなるようです。

「クロバネキノコバエは春〜初夏、それから秋に活動が活発になり、爆発的な増殖力をもっています。

クロバネキノコバエは水分を適度に含んだ腐葉土に好んで産卵します。幼虫はキノコ類や腐った植物を食べて成長し、気温20〜25℃の環境では卵から成虫になるまでわずか12〜15日しかかかりません。

特に雨の後に気温と湿度が高くなると大量に羽化することもあります。成虫の寿命は数日から1週間程度と短めですが、次々と世代交代を繰り返すため、気づかないうちに数が増えてしまうのです」

活発な時間帯がある?

小さな網をすり抜けることもある
どうしてクロバネキノコバエが発生してしまうのでしょうか。

「クロバネキノコバエは体長が1〜2mm程度と非常に小さく、網戸の目などわずかな隙間から侵入できます。

1日のうち、午前中は比較的少ないものの、12〜17時にかけて活動のピークを迎え、夜間から朝方にかけても多いです。主に高さ40cm以下の低い場所を飛び回る習性があります。
コバエというと生ゴミに集まるイメージがありますが、クロバネキノコバエは異なります。

クロバネキノコバエが好むのは、水分を適度に含んだ腐葉土やキノコ類、有機肥料や動物質の堆肥など。家庭やオフィスでは観葉植物の植木鉢の土や、昆虫飼育用のマットや菌糸ビンがこれに当たります。屋外のプランターや庭の堆肥、側溝の落ち葉などから発生し、室内に侵入してくることも多いです」

他のコバエとは違う対策が必要!?

クロバネキノコバエを防ぐには、一般的なコバエ対策と同じではいけないといいます。

「コバエ対策に人気の置き型ゼリー状の捕獲器は、お酒や香酢のニオイで虫を誘引する仕組みです。ところが、クロバネキノコバエの成虫は短命で積極的な摂食活動をしないため、このタイプの捕獲器はほとんど効果がありません。

網戸やサッシの隙間などから室内への侵入を防ぐには、駆除・忌避スプレーをかけておきます。大量発生が不安ならば活動が活発になる時間帯は窓を閉めておくのも1つの手です」
発生源から対策するのも効果的です。

「土の中に潜む幼虫と、土から湧き出る成虫を狙って、プランターや庭の土から対策します。植物の根元や土に、植物の虫・病気対策の農薬を散布します。

土の表面に直接差し込む・置くタイプの粘着剤を設置しておくと、地面から羽化して飛び立とうとする成虫を効率よくキャッチできます。

クロバネキノコバエが産卵しないよう、鉢植えなどの表面の土を赤玉土や鹿沼土、化粧砂、バーミキュライトに変えると、発生を劇的に抑えられます。クロバネキノコバエが好む有機肥料や有機堆肥(豚糞や鶏糞など)を化成肥料に切り替えるのも効果があります」
この後もクロバネキノコバエのシーズンは続くので、しっかり対策していきましょう。
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