「梅雨」だけじゃない!? “季節の案内役”の梅が刻む「梅暦」
梅は春を告げる「春告草」
「日本には昔から、梅の開花から実が色づき、熟すまでの季節の移ろいを示す『梅暦(うめごよみ)』という、風情あふれる暦がありました。
梅は早春にいち早く春の到来を告げて咲くことから『春告草(はるつげぐさ)』とも呼ばれました」(北野さん)
桜が咲くよりも前、まだ寒さの残る時季に可憐な花を咲かせる梅。その姿は、長い冬の終わりと新しい季節の始まりを感じさせる存在でした。
古くから和歌や俳句にも数多く詠まれ、日本人は梅の香りや花の美しさを愛でながら春の訪れを待ちわびてきたといいます。
梅は早春にいち早く春の到来を告げて咲くことから『春告草(はるつげぐさ)』とも呼ばれました」(北野さん)
桜が咲くよりも前、まだ寒さの残る時季に可憐な花を咲かせる梅。その姿は、長い冬の終わりと新しい季節の始まりを感じさせる存在でした。
古くから和歌や俳句にも数多く詠まれ、日本人は梅の香りや花の美しさを愛でながら春の訪れを待ちわびてきたといいます。
梅の成長とともに進む季節
入梅は雑節の一つで、かつては農作業の目安として重視されていました。現在のような気象庁の梅雨入り発表とは異なり、暦の上で梅雨の時期に入る目安の日を指します。
こうして見ると、梅の花が咲いてから実を結び、熟していく過程そのものが、日本人にとって季節を知る大切な手がかりだったことが分かります。
こうして見ると、梅の花が咲いてから実を結び、熟していく過程そのものが、日本人にとって季節を知る大切な手がかりだったことが分かります。
「梅雨」以外にもある梅のつく気象の言葉
さらに、梅雨の前後にもさまざまな呼び名があります。
「梅雨入り前のぐずついた天気を『走り梅雨(はしりづゆ)』、若葉が美しい時季に降る雨を『青梅雨(あおつゆ)』といいます。
また、梅雨明けが近づいた頃や梅雨明け直後に降る雨は『送り梅雨(おくりづゆ)』と呼ばれます」(北野さん)
どの言葉にも、単に雨の状態だけでなく、その時季の自然や景色が織り込まれています。
「梅雨入り前のぐずついた天気を『走り梅雨(はしりづゆ)』、若葉が美しい時季に降る雨を『青梅雨(あおつゆ)』といいます。
また、梅雨明けが近づいた頃や梅雨明け直後に降る雨は『送り梅雨(おくりづゆ)』と呼ばれます」(北野さん)
どの言葉にも、単に雨の状態だけでなく、その時季の自然や景色が織り込まれています。
梅が教えてくれる季節のリズム
梅暦に並ぶ言葉を眺めていると、一輪の花から実りの季節へと続く自然の変化が見えてきます。
今年の梅雨は、空模様だけでなく、街角や庭先の梅の実にも目を向けながら、季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。
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参考資料
『和のしきたり 日本の暦と年中行事』(監修:新谷尚紀/日本文芸社)、『四季のことば辞典』(講談社辞典局編/講談社)、『美しい日本語の辞典』(小学館辞典編集部編/小学館)、『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし―』(白井明大著/東邦出版)
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