日焼けとは別物? 紫外線アレルギー(光線過敏症)に注意

2026-06-04 05:00 ウェザーニュース

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季節が進み、晴れた日の陽射しはますます明るく夏を思わせる強さになってきています。

ウェザーニュースが5月上旬と下旬に実施したアンケートでは、日焼け止めを「もう塗っている」と回答した割合が増加しました。女性は30%から39%へ、男性も10%から15%へ上昇していて、紫外線対策を始める人が増えていることがわかります。
5月は晴れて日差しの強い日が目立ったことから、日焼け止めを使い始める人の増加につながったのでしょう。特に女性は「年中塗っている」も含め7割以上がすでに日焼け止めを使用しており、本格的な紫外線シーズンを前に対策が進んでいるようです。

一方で、紫外線による影響は日焼けだけではありません。日光を浴びた後にかゆみや赤み、湿疹などの症状が現れる場合は、「紫外線アレルギー(光線過敏症)」が関係している可能性もあります。

皮膚科専門医でアレルギーに詳しいひふのクリニック人形町(東京都中央区)院長の上出良一先生に、症状や原因、見分け方などを教えていただきます。

日焼けとの違いは?

日焼けと紫外線アレルギーは何が違うのでしょうか。

「地上に届く太陽光には目に見える可視光線以外に、それよりも波長の長い赤外線、波長の短い紫外線があります。紫外線を浴びたダメージで肌が反応したのが日焼けです。

日焼けでも、海水浴などで急に紫外線を大量に浴びたときに皮膚が赤くなるサンバーンを起こしたり、長年紫外線を浴び続けたためにシミやシワなどの光老化(ひかりろうか)を起こすることはあります。しかし、ほかの人と同じように紫外線を浴びても、異常な皮膚症状を生じるのがいわゆる紫外線アレルギー、光線過敏症です」(上出先生)

光線過敏症の症状はどのようなものでしょうか。

「光線過敏症を引き起こす原因にはいろいろな病気があり、それらをまとめて光線過敏症と呼んでいます。症状も蕁麻疹(じんましん)、発疹、皮膚炎など、様々です。

多いのは、かゆみのある湿疹の『多形日光疹』、日に当たってすぐ蕁麻疹の出る『日光蕁麻疹』です。化粧品や湿布を使ったり、薬を服用して日に当たったときに症状の出る薬剤性光線過敏症もあります。

原因になるような薬は処方されるときに注意がありますが、このときに家族の余った薬など使ってしまわないことが大切です。

また、まれに『色素性乾皮症(しきそせいかんぴしょう)』のような注意が必要な病気の可能性もあります。日光に当たって皮膚にトラブルが生じた場合は、医師の診察を受けましょう」(上出先生)

紫外線アレルギー(光線過敏症)の3つのタイプ

▼多形日光疹(たけいにっこうしん)
「紫外線に当たった皮膚で湿疹が生じるもので、粟粒くらいの赤いブツブツが腕などに出て、かゆみがあります(顔は比較的少ない)。

10〜30歳代で女性に多い傾向がみられます。光線過敏症では最も多く、春先の晴れた日に腕まくりをしたり、海外で強い紫外線を浴びた夕方頃に出たりして、2〜3日で自然に治ることが多いです。

しばらくは日焼け止めをした方がよいのですが、耐性ができると自然に出にくくなります」(上出先生)

▼日光蕁麻疹(にっこうじんましん)
「日光に当たった部位がかゆく赤くなり、ときにみみずばれになります。日光に当たるとすぐに症状が現れますが、日陰や屋内に入れば30分くらいで自然に消えます。

それまでは大丈夫でも突然発症することがあります。多形日光疹とともに、光線過敏症の中で多いタイプです」(上出先生)

▼薬剤性光線過敏症(やくざいせいこうせんかびんしょう)
「内服薬や外用薬の中には服用したり貼って日に当たると光線過敏症を生じさせるものがあります。

近年、増えているのがチアジド系の降圧利尿薬が配合された降圧剤でブツブツが出る、鎮痛消炎に使うケトプロフェン系の貼り薬で赤く腫れる、などです」(上出先生)

紫外線アレルギーに注意した方がいい人とは?

「日光に当たると調子が悪い」「外で活動した後に肌トラブル」など光線過敏症が疑われても、病院に行くほどではと考えてしまうこともあります。

「簡単なセルフチェックで確かめられます。腕を衣類で覆った部分、日焼け止めを塗った部分、素肌のままの部分をつくって、日光に当てて反応の違いを確かめるものです。簡単な『照射誘発試験』で、日光がきっかけで症状が起きているのか確かめることができます。

症状が出てきたら写真を撮っておいて診察時に持参します。昼に日光に当たっても症状は夕方に出ることもあるので、症状の出た時間をメモしておきましょう」(上出先生)

セルフチェックをしないで病院に行くときも、症状の写真を撮って持参した方がよいといいます。

「診察時に症状がはっきり残っているとは限らないので、写真は診断に役立ちます。屋外でスポーツやレジャーを楽しむのは心身のリフレッシュのためにとても大切なことです。

しかし、紫外線にはサンバーンや光老化、免疫抑制など悪い影響もあります。日光過敏症でなくても、皮膚を守るために適切な紫外線対策は欠かさないようにしましょう」(上出先生)

初夏から夏にかけてますます紫外線に対する注意が必要になります。お天気と陽ざしをチェックしつつ肌の健康を守っていきましょう。
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取材協力
ひふのクリニック人形町(https://atopy.com)
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