衛星が捉えた変化 ホルムズ海峡封鎖後に二酸化窒素(NO2)濃度が大幅減少
NO2と船舶の関係
NO2(二酸化窒素)は、化石燃料の燃焼によって排出される大気汚染物質で、自動車や工場だけではなく、船舶エンジンからも大量に排出されます。
特に大型船舶が使用する重油は排出量が多く、航行量の多い海域ではNO2濃度が高くなる傾向があります。
特に大型船舶が使用する重油は排出量が多く、航行量の多い海域ではNO2濃度が高くなる傾向があります。
衛星データで大気の変化を可視化
ウェザーニューズが取得している欧州宇宙機関(ESA)のSentinel-5P衛星は、地球全体のNO2濃度をほぼリアルタイムで観測しています。このデータにより、「どこで・いつ・どの程度NO2が存在しているか」を可視化できます。
NO2濃度の変化は、船舶の活動量の変化を示す指標の一つと考えられます。
AIS(船舶自動識別装置)データからは、ホルムズ海峡封鎖により船舶の通航数が大きく減少したことを確認しています。そこで、大気中のNO2にも同様の変化が見られるかを検証しました。
関連記事「AISデータが映す、ホルムズ海峡封鎖前後の船舶の航路変化」
NO2濃度の変化は、船舶の活動量の変化を示す指標の一つと考えられます。
AIS(船舶自動識別装置)データからは、ホルムズ海峡封鎖により船舶の通航数が大きく減少したことを確認しています。そこで、大気中のNO2にも同様の変化が見られるかを検証しました。
関連記事「AISデータが映す、ホルムズ海峡封鎖前後の船舶の航路変化」
衛星データによる3つの比較
① 封鎖前後の比較
冒頭の画像から封鎖前(2026年2月)と封鎖後(2026年3月)を比較すると、ホルムズ海峡・ペルシャ湾周辺で最大40〜50%のNO2濃度の低下が確認されました。
特にアブダビ、ドバイ、クウェート市周辺の港湾都市で顕著な減少が見られます。
冒頭の画像から封鎖前(2026年2月)と封鎖後(2026年3月)を比較すると、ホルムズ海峡・ペルシャ湾周辺で最大40〜50%のNO2濃度の低下が確認されました。
特にアブダビ、ドバイ、クウェート市周辺の港湾都市で顕著な減少が見られます。
② 昨年同月との比較(2025年3月・2026年3月)
③ 差分マップによる空間分布(2025年3月〜2026年3月)
海上輸送の変化する状況をAIS×衛星データでリアルタイムにモニタリング
ホルムズ海峡封鎖は、世界のエネルギー輸送を大きく変化させ、その影響は地球環境規模で検出できるほどのものになっています。衛星データを用いて、状況を分析し、変化を継続的に把握することは、物流、環境、社会への影響を理解するうえで重要であると考えています。
今回、衛星データが捉えたNO2濃度の低下は、同海域における海上輸送や港湾周辺の活動の変化と時期的に一致しています。一方で、通航量が増加した他海域ではNO2の上昇傾向も確認されており、航路の変化が環境への影響につながっています。
私たちの生活を支える船舶の運航や港湾での活動は、普段の生活からは見えにくいものです。世界経済を支える重要なインフラである海運業界では、より効率的な航路選択や新燃料船の開発などを通じて、環境負荷低減にも取り組んでいます。
ウェザーニューズでは、このような世界の物流に起きている変化も分析しながら、船会社による最適な意思決定を支援しています。
今回、衛星データが捉えたNO2濃度の低下は、同海域における海上輸送や港湾周辺の活動の変化と時期的に一致しています。一方で、通航量が増加した他海域ではNO2の上昇傾向も確認されており、航路の変化が環境への影響につながっています。
私たちの生活を支える船舶の運航や港湾での活動は、普段の生活からは見えにくいものです。世界経済を支える重要なインフラである海運業界では、より効率的な航路選択や新燃料船の開発などを通じて、環境負荷低減にも取り組んでいます。
ウェザーニューズでは、このような世界の物流に起きている変化も分析しながら、船会社による最適な意思決定を支援しています。
出典
※ESA(欧州宇宙機関)衛星データ(Copernicus Sentinel-5p)を使用して作成
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