春の土用は「う」ではなく「い」がつくものがよい? 春土用におすすめの食材

2026-04-17 05:00 ウェザーニュース

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「土用」といえば真夏の丑(うし)の日の鰻(うなぎ)の“枕詞(まくらことば)”のように扱われがちですが、実は節分や彼岸などと同じく暦の「雑節」の一つで、春夏秋冬それぞれに存在しています。

「夏の土用の丑の日」にあたるのは「春の土用の戌(いぬ)の日」で、夏の「う」に対して春は「い」の付く名の食材が体によいとされています。

土用の意味や春の土用におすすめの食材などについて、源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)に教えて頂きました。

今年の春の土用は4月17日~5月4日

初めに「土用」とは、何を意味する言葉なのでしょうか。

「土用とは特定の1日を示す歴日(れきじつ)ではなく、四立(しりゅう=立春・立夏・立秋・立冬)前の各季節の最後にあたる18日間のことをいいます。2026年の立夏は5月5日ですので、春の土用は4月17日から5月4日までにあたります。

土用は各季節の特徴が最も現れている期間であると同時に、季節同士のバトンタッチの期間とも、次の季節の準備期間ともいえます。特に春の土用は急に夏日になる日も出てきたりゴールデンウィークに重なったりと、年に4回のうち『一番次の季節の気配を実感しやすい土用』といえるかもしれません」(瀬戸先生)

春の土用を心地よく過ごすヒント

春の土用にはどんな特徴がありますか。

「春から夏への季節の移り変わりには、暖かさが徐々に暑さへと変化していきます。日もどんどんと長くなり、植物も繁茂しやすくなって緑がまぶしく、外が気持ちよく感じられることでしょう。

とはいえ、春の土用は疲れが一番出やすいタイミングでもあります。新生活を迎えたり心機一転新しいことを始めたり、やる気に満ちる時期なのですが、頑張り過ぎてしまった人はゴールデンウィークが待ち遠しいほど疲労が蓄積していることもあります。

春を示す臓器は肝(肝臓)です。春特有の疲れとゴールデンウィークの休みが重なって生活のリズムが崩れると肝が疲れて一気に自律神経が乱れ、五月病にもなってしまいがちです。そこで連休の過ごし方がとても大切になるのです。

ゴールデンウィークを楽しみつつ体の疲れを回復させる日も作ると、気持ちのよい夏のスタートになると思います」(瀬戸先生)

春土用は「い」がつくものがおすすめ

夏の鰻のように、春の土用におすすめの食材はありますか。

「陰陽五行の関係から、土用の戌の日には『い』の付く食材や白い食べ物がよいと考えられてきました。イチゴやイワシ、イカ、イモ、インゲン豆などが挙げられます。

イチゴは露地ものの旬がちょうど春の土用の頃で、肝臓を養いながら暑さを取り除く、まさにうってつけの果物です。イワシやイカは春の疲労回復によく、貧血を解消してくれます。ジャガイモやインゲン豆は胃腸を元気にしてくれます。

白いものではタマネギやカブ、豆腐、シラスがおすすめです。タマネギは血流をよくして疲労回復にもよく、瘀血(おけつ)と呼ばれる血液の老廃物を流してくれます。カブは胃腸に優しいので、胃腸が弱い人は積極的に食べるといいでしょう」(瀬戸先生)
胃腸ケアには、納豆や味噌などの発酵食品もおすすめ
特に胃腸のケアにいい旬の食材はありますか。

「春の土用はストレスが多かったり忙しかったりで、胃痛、胃もたれ、消化不良、お通じの不調など起きがちです。ちょうど春キャベツや新ジャガが出回る頃ですから、積極的に食べるといいでしょう。

便の不調には発酵食品がおすすめです。納豆や味噌など、日頃からいろいろな種類をとり入れるよう心がけましょう。

土用の色は黄色とされ、黄色いものが胃腸を元気にして春の土用の不調を整えてくれます。この時期は甘夏やレモンなどの柑橘類がおすすめです。香りの成分にストレス発散作用があり、忙しさやイライラによる胃腸の不調を緩和してくれます。

ニンジンも胃腸を元気にする作用があるほか、粘膜を強くして目の疲れを癒してくれます。黄色い食材でもある卵と一緒に食べると貧血を解消し、疲労回復にもいいでしょう」(瀬戸先生)

土用の間にしてはいけないこと、避けたい行動

春の土用に「してはいけないこと」は何でしょうか。

「春に限らず土用は古来、土いじりはしないほうがいい。特に春の土用は引っ越しなども避けた方がいいといわれています。体の疲れが溜まっているタイミングなので、“無理をしないで過ごした方が体調を崩さないですよ”という教訓なのでしょう。

東洋医学的には、土は脾胃(ひい=胃腸)と関係する季節で、食べ過ぎや不摂生がいつもより体調に影響しやすくなります。急に暑くなって冷たいものを飲みたくなる気候ですが、たくさん飲んでしまうとその後に『胃腸カゼ』をひいたり、早くも夏バテのような症状が起きたりする人も多いのです。

旅行やレジャーでおいしいものをたくさん食べる機会も増えますが、“胃腸が疲れているな”と感じたら、消化の良いものを食べたり冷たいものを避けたりと、できるだけ早めに胃腸の調子を整えておくことが大切です」(瀬戸先生)

ゴールデンウィークと重なる春の土用。「い」の付く食材や白い食べ物、発酵食品などを積極的に摂って体調を整え、猛暑の夏に備えましょう。
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