夏にはエルニーニョ現象発生の可能性が高い(エルニーニョ監視速報)

2026-04-10 15:00 ウェザーニュース

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気象庁は今日4月10日(金)にエルニーニョ監視速報を発表しました。

現在はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態で、ラニーニャ現象に近い状態は解消しています。

夏になると監視海域の海面水温が上昇し、エルニーニョ現象が発生する可能性が高くなっています。

統計的にはエルニーニョの際は日本の夏の気温が低めになることが多いものの、気象庁は今夏の高温傾向の予報に変更はないとしています。
長期予報 この先3か月の天候見解

ラニーニャ現象に近い状態は解消

3月のエルニーニョ監視海域の海面水温は基準値からの差が+0.3℃で基準値に近い値となりました。エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の1月の値は-0.2℃で、基準値に近い値でした。

太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は、中部で平年より強かった一方、西部では平年より弱くなりました。対流活動は、太平洋赤道域の日付変更線付近ではほぼ平年並だった一方、その西側では活発でした。

このような大気と海洋の状態はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られ、ラニーニャ現象に近い状態は解消したことを示しています。

夏にエルニーニョ現象発生の可能性が高い

実況では太平洋赤道域の西部から中部にかけての海洋表層の暖水が東進しています。

大気海洋結合モデルによると、今後さらにこの領域の暖水が強化されて東進することに伴い、エルニーニョ監視海域の海面水温が夏にかけて次第に上昇すると予測しています。春から夏にかけては基準値に近い値か基準値より高い値で推移する見込みです。

ただし、この時期の春を超えるエルニーニョ現象の予測は不確実性が大きくなっています。現時点では春の間は平常の状態が続く可能性もある(40%)ものの、エルニーニョ現象が発生する可能性の方がより高くなり(60%)、夏にはエルニーニョ現象が発生する可能性の方が高くなる予想(70%)です。

▼エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の定義
気象庁ではエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上となった場合を「エルニーニョ現象」、−0.5℃以下となった場合を「ラニーニャ現象」と定義しています。

続く猛暑への影響に注目

エルニーニョ現象が発生した時の夏の天候は、統計的に平均気温が西日本で低く、東日本と北日本で平年並みか平年より低い傾向となっています。

その一方で、近年は地球温暖化によって毎年のように夏の記録的な暑さが続いています。気象庁は今夏の天候については、このエルニーニョ現象が発生する可能性も含めて大気・海洋の状態を予測し、日本付近は高温になる可能性が高いと予報しており、その見通しに変更はないとしています。
長期予報 この先3か月の天候見解

出典
気象庁
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