2025年ウェザーニュース天気予報精度 気象庁を上回る高精度を維持

2026-04-14 09:28 ウェザーニュース

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ウェザーニュースでは、天気予報の精度に徹底的にこだわり、日々の予報に対して評価と改善を繰り返して、精度向上に取り組んでいます。
2025年(1月〜12月)の一年間の天気予報精度(降水捕捉率および適中率)を検証した結果、ウェザーニュースは年間を通して高い精度を維持し、気象庁を上回りました。

本記事では、空梅雨に猛暑、線状降水帯など、極端な気象が目立つ一年となった2025年の予報精度について振り返ります。

【降水捕捉率】年間を通して高水準 線状降水帯も見逃さずに捕捉

ウェザーニュースでは、毎朝5時に発表した今日の天気予報を対象に【降水捕捉率】と【適中率】の2つの方法で行なっています。

降水捕捉率とは、「実際に雨が降った日に、雨が降るという予報を出していた割合」のことです。降水捕捉率が高いほど、雨の見逃しが少なく、予想外の雨で濡れてしまうリスクを減らすことができます。

ウェザーニュースの2025年の一年間を通じた降水捕捉率は、87%となりました。

2025年は、8月に九州を襲った記録的な豪雨や9月の台風15号など、大雨による被害が相次いだ一年でした。
特に8月の九州北部では線状降水帯が繰り返し発生し、記録的な大雨となりました。また、9月の台風15号でも静岡県で線状降水帯が発生し、「顕著な大雨に関する情報」が発表されています。こうした短期間の猛烈な雨は全国的に多発しており、2025年の「記録的短時間大雨情報」の発表回数は過去最多の163回に達しました。
突発的かつ局地的な降雨の予測は非常に困難とされていますが、こうした気象状況下でも見逃しを少なく、高い水準で降水を捉えることができたと言えます。
九州・北陸で線状降水帯が発生、記録的豪雨に 各地で災害相次ぐ
歴代最強の竜巻と大雨をもたらした2025年台風15号について

月別で見ても、ゲリラ雷雨が頻発した夏場を含め、年間を通じて気象庁を上回る降水捕捉率を維持しました。

【適中率】気象庁を上回る精度 異例の梅雨も年間平均「88%」

適中率とは、「雨が降る」という予報で雨が降り、「降らない」という予報で雨が降らなかった、予報全体がどれだけ当たったかを示す指標です。

前述した降水捕捉率だけを高めようとすると、雨の見逃しを防ぐために少しでも雨の可能性がある場合に雨の予報を出すことになり、今度は予報の空振りが増えてしまいます。ウェザーニュースでは、雨の見逃しと予報の空振りの両方を減らしたバランスの良い予報を目指しています。

ウェザーニュースの2025年の一年間を通じた適中率は、88%となりました。
月別で見ると、すべての月で80%から90%あまりとなっており、降水捕捉率と同様に年間を通じて気象庁を上回る適中率を維持しました。

2025年は、西日本から北陸にかけて5月中に梅雨入りし、近畿と北陸では観測史上最も早い記録を更新しました。梅雨明けも早く、関東と北陸では史上初めて6月中に梅雨明けを迎えるなど、異例の早さで夏が訪れたのが特徴です。期間中は梅雨前線の活動が弱く、各地の降水量が平年を大きく下回る「空梅雨」となりました。
この異例の梅雨においても、適中率を大きく落とすことなく、日々の晴天・降水をより正確に伝えることができたと言えます。
梅雨入り・梅雨明けを大幅に見直し 今年の梅雨は例年より早い時期に

以上の結果から、2025年は降水捕捉率、適中率の両方において高水準を保ち、気象庁の予報精度を上回りました(※1)。

(※1)降水捕捉率・適中率ともに、気象庁の評価方法に準拠しています。対象地点は発表官署の所在している一次細分区域内のアメダスで、降水量が1.0mm以上(雪の場合は0.5mm以上)となった場合を「降水あり」として評価しています

高精度を支える3つのポイント

ウェザーニュースが高い精度で予報を発表できるのには、3つの大きな理由があります。

まず1つ目は、日本最大の気象観測網を持っている点です。ウェザーニュースは独自観測機や気象庁が設置している約1,300か所のアメダスなども合わせて、全国に約1.3万か所の気象観測網を備えています。また、ウェザーニュースのユーザーの皆さんからは現地の空や天気の報告「ウェザーリポート」がリアルタイムに届きます。2025年7月、全国のユーザーから届く「ウェザーリポート」は累計1億通を突破しました。アメダスなどの観測機だけでは捉えられない「今、どこで雨が降っているのか」という現地のリアルな報告が、正確な予報に直結しています。
さらにユーザーの皆さんに配布・設置していただいている小型ライブカメラ「ソラカメ」(※2)の設置台数は3,000台を突破しました。「ソラカメ」の映像からわかる現地の雲の発達具合や空の変化が、夏場のゲリラ雷雨予測にも大きく貢献しました。より正確で詳細な情報をベースに天気予報をつくることが、精度向上につながっています。

2つ目は、世界各国の気象予測モデルを独自に最適化している点です。ウェザーニュースでは、日本の気象庁・ヨーロッパ・アメリカ・韓国・ドイツなど世界各国の気象予測モデルに加えて、独自に開発した気象予測モデルの計算結果を天気予報に用いています。各気象モデルのシミュレーション結果にはそれぞれ癖や特性がありますが、気象のエキスパートの知見を盛り込んだ独自のAI技術でそれらを評価・最適化して天気予報を作ることで、より高精度な天気予報を実現しています。

3つ目は、1km四方という超高解像度な天気予報の発表です。ウェザーニュースでは1km四方という非常に細かい解像度で天気予報を発表しています。この超高解像度な天気予報により、細かい地形などによる地域特性や小さいスケールの気象現象まで表現できるようになったことで、精度向上につながりました。
「ウェザーリポート」の投稿数が累計1億通を突破
【予報精度向上の取り組み】予報精度No.1を支える3つのポイント

(※2)「ソラカメ」は株式会社ソラコムの商標または登録商標です

2025年の予報精度を振り返って

地球温暖化が進む中で、日本の気象も極端な、平年通りにはならない事象が増えるなど、年々変化しています。その中で日々の気象場の変化を適切に予測し、リスクの大小を検討し予報を出す。全国のウェザーニュースアプリのユーザーの皆さんから届く多くの天気報告や小型ライブカメラ「ソラカメ」を参考に傾向を捉え、各数値予報モデルの中から最適モデルを決定し、細かな調整を行って日々の天気アイコンに反映する。この短いステップを繰り返し行うことによって、適中率を下げすぎることなく、少しでも降水捕捉率を上げ、ユーザーの皆さんに雨のリスクをできる限り適切に伝えることができました。

高い適中率を維持しながら降水捕捉率を向上させることは簡単ではありませんが、ユーザーの皆さんから届くウェザーリポートやソラカメの映像、最新の気象予測技術を最大限に活用して、天気予報を少しでも良くする取り組みを邁進しています。

2026年も多くのユーザーの皆さんに支えられながら、より精度の高い予報の提供に努め、皆さんにお返しができるように努力し続けます。

【柳井 剛】
ウェザーニュース予報センター所属。千葉県袖ケ浦市出身。入社16年目。予報精度改善チームにて精度検証・改善を行っている。

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