保温効果を高めるには? 寒さをブロックする正しい「重ね着」テクで省エネに!

2026-02-12 05:10 ウェザーニュース

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週末は強い寒気が南下して、日本海側で大雪、九州や四国、近畿、関東など太平洋側でも積雪がありました。寒くなるとついつい厚着しがちですが、着太りや重みによる肩こり、さらに動くのもおっくうになるうえ、冷えはおさまらない、といった悩みはないでしょうか。

それは重ね着の仕方が間違っているのかもしれません。横浜国立大学教育学部教授で被服環境学が専門の薩本弥生(さつもと・やよい)先生に、暖かく過ごすための重ね着のポイントを教えていただきます。

重ねるほど暖かい、ではない

寒い冬を少しでも暖かく過ごすために、欠かせないのが衣類での対策です。ただ重ね過ぎてもダメだといいます。

薩本先生によると「やみくもに衣類を重ねても、あまり暖かく感じられなかったり、モコモコして動きづらかったりしがちです。特に小さなお子さんは、寒さから身を守ることは大切ですが、同時に自由な動きを制限しないようにしたい」といいます。
何に気をつければ良いのでしょうか。

「暖かさを守るポイントは空気の層の作り方にあります。

冬に何かに触れたときのことを思い出すとわかりやすいのですが、金属や水のようなものに比べ空気の熱伝導率はとても低いのです。

私たちが身にまとう衣類は、繊維でできていますが、実は空気を多く含んでいます。セーターを着て暖かく感じるのは、空気の層をまとうことで、体温が逃れるのを防いでいるためです。

つまり、“衣類を重ねる”とは、動かない空気である『静止空気層』をたくさん作ること。上手な重ね着とは、“空気を上手にまとうこと”といえます」(薩本先生)

保温の基本は「ゆとりの重ね着」

保温性を高めるためには、肌着、シャツ、セーター、コートというように、ふんわりと空気が含まれるように、少しずつ外側にゆとりを持たせて重ねるのがいいそうです。

「肌着を複数重ねる人もいますが、肌着の重ね着は暖かい空気の層をつぶしてしまうので、効果的ではありません。実際に肌着1枚と3枚重ねた場合を比べたところ、コート内の温度に大きな差がなかったのです。

ウェザーニュースで「同じ種類の肌着を重ねて着たことある?」というアンケート調査を実施したところ、約4人に1人の26%が「ある」と回答していました(期間:2026年2月9日〜10日、集計対象:13,324件)。

肌着は汗や汚れを吸い取る役割があり、また汗などの水分で発熱する『吸湿発熱素材』のものもありますが、肌に直接着用することで効果を発揮するので1枚でよいです。

ポイントは空気の層を作ること。肌着に重ねるシャツなどは、肌着よりゆったりしたものを選びます。その上に、さらにふんわりしたセーターなどのウール素材の衣類を重ねます。おすすめはウール素材ですが、ポリエステルやアクリル素材の衣類でもokです。

最後に上着で暖かい空気を閉じ込めます。ダウンなどの風を通しにくく、保温効果が高いものがおすすめです」(薩本先生)

「3つの首」を暖めることも忘れずに

暖めると保温効果が高まる「3つの首」とは?
より一層、保温効果を高めるコツもあります。

「身にまとう暖かい空気を逃さないようにすることです。冷たい風にさらされる屋外では、ダウンコートなどの上着で暖かさを守り、冷たい空気の侵入を防ぎます。

また、首、手首、足首は、大きな血管が体表近くに集まっています。マフラーや靴下などでこれら3つの首をしっかり守ることで、体の暖かさを保ちやすくなります」(薩本先生)

ウォームビズで冬を快適に過ごす

2月は一層寒くなりそうですが、環境省では2005年の冬から過度に暖房に頼らず、様々な工夫をして冬を快適に過ごすライフスタイル「ウォームビズ」を提唱しています。

「ウォームビズでは、暖房時の室温は20℃を目安に快適に過ごすライフスタイルを推奨しています。暖房器具使用時に室温設定を高めに設定しなければ、電気代等の暖房費の節約やCO2削減効果が期待できます。

もちろん、暖房を止めたり無理な温度設定を勧めるものではありませんが、適切な重ね着をすることで、自然と暖かく過ごすことができるようになります。

温度調節の観点から適切な衣服の選択や重ね着の工夫について紹介しました。

暖房が普及して冬でも室内では快適な環境で過ごせるようになり、寒冷刺激が減ったことのマイナス面も心配されています。

寒い中でジョギングやスポーツをすることで耐寒性が鍛えられますので、寒さに触れる機会を作りましょう」(薩本先生)

まだまだ寒い日が続きますが、暖かく快適に過ごすためにもウォームビズを心掛けてみませんか。

ウェザーニュースでは、気象情報会社の立場から地球温暖化対策に取り組むとともに、さまざまな情報をわかりやすく解説し、皆さんと一緒に地球の未来を考えていきます。
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