冬の風物詩“だるま朝日” 蜃気楼の一種 徳島県で撮影

2025-12-17 07:53 ウェザーニュース

シェアする
x_shareline_share
copy_share
シェアする
x_shareline_share
copy_share
今日17日(水)は日本海側から雨雲が近づき朝から雲が多くなっている一方で、北海道の道東や関東から西の太平洋側では朝日が出てきました。

徳島県徳島市では、日の出時に太陽が水平線間際でくびれた「だるま朝日」が見られました。これは蜃気楼の一種です。
GPS検索 ピンポイント天気予報ピンポイント天気予報

温度差で生じる蜃気楼の一種

今回見られた「だるま朝日」は、太陽の光が屈折することで起こる蜃気楼の一種で、「下位蜃気楼」現象によるものです。

通常、光はまっすぐ進みますが、密度の異なった空気を通ると光は曲がって進みます。空気の密度は主に気温によって決まるため、陸上で十分に冷やされた空気の層と、それよりも温度の高い海面付近の空気の層との間で温度差が大きくなると、光が曲げられます。これにより下側にも太陽の虚像が見えることで、日の出時や日没時に丸い太陽が歪んで、だるまのような形に見えるのです。見える時間は数分もない、一瞬の現象です。
空気と水を比較すると、空気は熱されやすく冷めやすい、水は熱されにくく冷めにくい性質があります。そのため、気温差の大きい秋や冬の朝夕には、冷えやすい空気と冷えにくい海水の温度差で「だるま朝日」を見られることが多くなります。

写真の撮影された徳島市では、今朝は4.6℃まで冷え込みました。一方で徳島県周辺の海面水温は15〜20℃となっていたため、この温度差によって太陽の光が屈折してだるま朝日が見られたと考えられます。
全国のアメダス観測値・ランキング

昼間は過ごしやすい 雨に濡れないように

今日は西日本では雨の降り出すところが多くなります。日本海から進んでくる低気圧・前線に向かって比較的暖かい空気が流れ込むため、各地の最高気温は15℃前後になると予想しています。

朝のうちは空気が冷たく感じられても、昼間は過ごしやすいくらいになりそうです。それでも、雨が降り出して濡れてしまうと寒く感じることもあります。

朝と昼間の体感差に注意しつつ、雨で濡れないように大きめの傘をお持ちください。濡れてしまったときのために、体や持ち物を拭くタオルも持っておくと安心です。
服装予報 最適な服装を表示
雨雲レーダー雨雲レーダー

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) hinaさん
シェアする
x_shareline_share
copy_share

お天気ニュース

各エリアの天気予報

アクセスランキング

アメダスランキング

気温

降水量

降雪量

湿度

  • 順位

    地点

    観測値

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

警報・注意報の履歴

お天気ニュース

ウェザーニュース公式SNS
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_facebook.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_x.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_line.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_youtube.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_insta.webp
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_tiktok.svg