今夜以降は冬型の気圧配置が強まる
明日は今季一番の寒気が南下

津軽海峡付近を進む低気圧や、そこからのびる前線が本州を通過したあと、今夜から日本付近は冬型の気圧配置が強まります。明日には降水があれば平地で雪になる目安の上空1500m付近で−6℃以下の寒気が中四国〜関東南部まで南下し、北海道には−18℃以下の寒気が流れ込む見通しです。
実況・予想天気図実況・予想天気図

札幌上空で−18℃以下を観測するケースはひと冬を通して見てもそれほど多くはなく、非常に強い寒気と言えます。さらに上空の5500m付近では、−40℃前後の寒気が流れ込む予想です。
寒気の流れ込み予想

大気の状態が不安定になり、雪雲が発達して局地的に強い雪となるおそれがあります。北日本日本海側や北陸では積雪の急増に注意・警戒が必要です。12月に同じような寒気が南下した2023年12月18日には北海道留萌市で12時間に60cmを超える記録的な大雪になりました。

等圧線の間隔が混み合い、北西の風も強まります。特に、北陸から北海道では平均で15m/s前後の強風が吹き荒れ、瞬間的には20m/sを超える所がある見込みです。

雪は吹雪となり、局地的には猛吹雪で視界が非常に悪くなることが考えられます。交通障害が発生する可能性があるため、荒天の間の外出はできるだけ控えて屋内で安全を確保するようにしてください。
風レーダーレーダー 風モード（ウィンドフロー）

今日は寒気が北上しているため比較的過ごしやすい気温の所が多くなっていますが、明日は全国的に寒さが厳しくなります。最低気温は北海道を中心に低く、札幌市で−6℃、北見市など内陸では−10℃未満の所が多い予想です。

昼間も気温は上がりにくく、晴れる東京都心や名古屋、大阪など太平洋側でも最高気温は10℃前後の予想となっています。冷たい北風で体感温度はさらに下がりそうです。

北海道はほぼ全域で最高気温が0℃未満の真冬日となり、秋田市は0℃、新潟市は5℃など広い範囲で真冬並みの寒さになるとみています。最大限の防寒で、体調管理もしっかりと行なってください。
明日の服装予報