今夜遅く、月と木星が接近　満月に近い明るい月との共演に

今月もふたご座のそばで明るく輝く「木星」を楽しめます。木星の明るさはマイナス2.5等からマイナス2.7等で、夜空の中でも特に目を引きそうです。

木星は日ごとに空に昇る時刻が早くなっています。12月はじめは日の入りから3時間ほど経った頃に東の空に姿を現しますが、12月終わり頃には日の入りから1時間ほどの空が暗くなった頃には昇ってきます。

木星はふたご座に位置していて、ふたご座の1等星「ポルックス」と2等星「カストル」の近くで輝く様子を見ることができます。

木星を囲うようにして、冬の星座の1等星たちと「冬のダイヤモンド」も見られるため、大変賑やかに感じられます。冬の大三角やオリオン座、ぎょしゃ座のカペラなど、見つけやすい星がたくさんありますので探してみてください。

5日(金)に満月を迎えたばかりの月と木星が近づく様子は見ものです。明るい月に負けずに輝く木星を探してみてください。

▼7日(日)に昇る時刻（東京）
木星 19:10　月 18:44
各地の月の出・月の入りの時刻を確認

今夜は西日本から東海、関東は高気圧に覆われて穏やかに晴れる所が多く、天体観測には問題のない空となりそうです。

ただ、北日本は雪の降る所は少ないものの、気圧の谷の影響で日本海側を中心に天気の崩れる所がある予想です。東北の日本海側や北陸も雲が多く、月や木星を観察するのには向かない空です。

積雪のある地域では、日中の昇温により雪が溶けて路面の状況が悪化する可能性があります。屋外に出て観察する際は、足元に十分にお気をつけください。また、防寒をしっかりと行ってください。
この先の「雲量」予想マップ
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参考：国立天文台、アストロアーツ