強い寒気の南下がピークに　大雪や暴風雪に警戒　名古屋や京都で初雪

降水があれば平地でも雪になる目安といわれる、上空約1,500mで−6℃以下の寒気が、本州の大部分や四国、九州北部にまで南下しています。今日午前中が寒気の流れ込みのピークで、日本海側の広い範囲で雪やみぞれが降っています。
寒気の流れ込み予想

甲府(山梨)、新潟、富山、金沢(石川)、福井、静岡、名古屋(愛知)、岐阜、彦根(滋賀)、京都、岡山、広島、鳥取、松江(島根)、松山(愛媛)の気象台から、初雪の観測が発表されました。※いずれも機械による自動観測

昨年の冬と比べて、名古屋や松山では1か月以上早く、静岡では2か月以上も早い初雪の観測となりました。

4日(木)5時の時点で、北海道や東北、群馬、長野などの各地に暴風雪警報や大雪警報が発表されています。北陸などには波浪警報が発表されています。

気温が低いこともあり、短時間で積雪が急増し、路面状態が急速に悪化することが考えられます。立ち往生による交通障害が発生しやすい気象条件ですので、車での走行の必要がある場合は冬用タイヤや滑り止めを装着した上で、スタックした時の緊急対応の装備も行ってください。
警報・注意報の発表状況 履歴 今後の見通し
雨雪レーダー雨雪レーダー

東西の気圧差が大きくなることで風も強まっています。特に東北の日本海側や北陸、西日本の日本海側で強い風が吹いていて、山形県のアメダス飛島、新潟県のアメダス弾崎では最大瞬間風速30m/s以上の暴風を観測しています。

雪が加わることで吹雪となり、見通しが悪くなります。路面状況の悪化だけでなく、視界不良にも警戒をしてください。
風レーダーレーダー 風モード（ウィンドフロー）

今日の寒気のピークを越えたあとも、今夜から明日5日(金)の朝にかけて上空の気圧の谷の通過に伴って雪の強まるタイミングがあるとみられます。

明日5日(金)夕方までの48時間の積雪増加量は北陸や東海・関東甲信の北部、東北の山沿いで50cm以上が予想され、局地的には100cm前後に達する見込みです。北日本や北陸では平野部も積雪が予想され、西日本でも内陸部や山沿いでは雪が積もるとみられます。

今シーズン最初の本格的な積雪が、いきなり大雪になりますので、雪への備えをしっかりと行ってください。
大雪ピンポイント影響予測（要ログイン）

甲府地方気象台
平年より8日早く、昨年より11日早い
新潟地方気象台
平年より10日遅く、昨年より15日遅い
富山地方気象台
平年と同日で、昨年より5日早い
金沢地方気象台
平年より9日遅く、昨年より5日早い
福井地方気象台
平年と同日で、昨年より5日早い
静岡地方気象台
平年より34日早く、昨年の冬より64日早い
名古屋地方気象台
平年より15日早く、昨年の冬より31日早い
岐阜地方気象台
平年より10日早く、昨年より11日早い
彦根地方気象台
平年より7日早く、昨年より15日早い
岡山地方気象台
平年より7日早く、昨年より14日早い
広島地方気象台
平年より5日早く、昨年より5日早い
鳥取地方気象台
平年より2日早く、昨年より11日早い
松江地方気象台
平年より4日早く、昨年より5日早い
松山地方気象台
平年より16日早く、昨年の冬より36日早い

京都地方気象台
平年より7日早く、昨年より15日早い

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写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿） -会津の釣りバカ さん -ツインビーンズ さん