今年の秋の気温は過去3番目の高さ 前半は残暑厳しく、後半は秋らしい

2025-12-02 08:49 ウェザーニュース

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今年の日本の秋(9月から11月)の平均気温は基準値に比べて1.37℃高く、昨年、一昨年に次ぐ過去3番目の高さになりました。秋の前半と後半で大きく傾向が異なったことが特徴的です。
都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、秋(9月〜11月)の日本の平均気温偏差は+1.37℃でした。過去3番目の高さで、3年連続して基準値を1℃以上、上回っています。

▼秋の平均気温平年偏差(高い順)
 2024年 +1.97℃
 2023年 +1.39℃
 2025年 +1.37℃
 2022年 +0.90℃
 2019年 +0.81℃

※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島

前半は猛烈残暑、後半は秋の周期変化

日毎の平年との偏差を見ていくと、9月から10月前半まではほぼすべての日が平年よりも1℃以上高く、3℃以上高くなる日も目立っています。残暑が厳しく、10月中旬になっても一部では猛暑日を観測したほどです。暑さをもたらす太平洋高気圧の勢力が普段の年よりも強かったことが大きな要因と考えられます。

10月下旬になり上空を吹く偏西風が南下し、天気のパターンが変化しました。11月にかけては秋らしい周期的な天気変化となり、気温は大きなアップダウンを繰り替えす傾向となっています。11月中頃には強い寒気の南下により、北日本の各地で本格的な雪となりました。

夏から秋への変化は、緩やかな坂道を下るのではなく、階段を下りるような感じで進みました。

秋はもう終わり、まもなく本格的な冬に

今週は強い寒気の南下が予想され、秋から冬への進行は急ピッチで進んでいます。12月から2月の冬の期間の平均気温は西日本、東日本で平年並み、北日本では平年並みか平年より高い予想です。

シベリア高気圧が南東への張り出しを強める時期があり、上空の偏西風は日本付近で南に蛇行するとみられます。西日本を中心に寒気が流れ込みやすく、冬らしい寒さが続く見通しです。

降雪量も西日本の日本海側では平年並みか平年より多く、北陸や北日本の日本海側でも平年並みの予想となっています。遅れてきた秋はあっという間に終わり、長い冬がやってきそうです。
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