アメリカで冬本番のような寒気 五大湖周辺は局地的に強い雪

2025-11-10 10:38 ウェザーニュース

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アメリカ東部には冬本番を思わせる強い寒気が南下しています。五大湖周辺では「レイクエフェクト」によって局地的に雪が強まっていて、急な積雪による事故などに注意が必要です。

局地的に30cm近い雪が降る

アメリカ東部では現地時間の9日(日)になり、強い寒気が流れ込んでいます。ピークとなる10日(月)には、上空5500m付近で−30℃以下の寒気がテネシー州付近まで南下する予想です。日本の同じ緯度に当てはめると、関東付近まで南下することになります。

特に寒気の影響を受けるのが五大湖周辺です。「レイクエフェクト」によって雲が発達し、局地的に雪が強まっています。スペリオル湖の南岸では最大で30cm近い雪が積もりました。11日(火)頃にかけて雪が続く見通しで、吹雪や積雪の増加に警戒するよう、警報が発表されています。

「レイクエフェクト」は冷たい空気が五大湖の上空に流れ込んだ時に、湖から供給される水蒸気によって雲が発達して風下の地域に雪を降らせる現象で、日本の日本海側で雪が降るパターンと似たメカニズムです。

季節外れの低温になる地域も

また、寒気の影響で広い範囲で気温が下がり、現地時間の10日(月)朝は南部の地域でも冷え込みが強まるとみられます。

0℃未満の領域が大きく南まで拡大して、10日(月)の最低気温は南部のアトランタでも0℃まで下がる予想です。シカゴやトロントなどは最低気温が氷点下で、
昼間でも0℃を少し上回るくらいの寒さになります。

現地の気象当局は気温が低下するエリアに対して、低温に関する警報を発表し、霜による農作物への影響などに警戒を呼びかけています。
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