10月は東京の日照時間が平年の6割　日本の平均気温は過去2番目の高さ

10月の日照時間が平年よりも多くなったのは沖縄や九州南部、北海道などに限られ、東北南部から近畿、中国地方は軒並み平年に比べ少なくなっています。

その中でも特に少ないのが関東南部で、東京都心は74.1時間と平年の57%に留まりました。10月の日照時間としては統計開始以来4番目に少ない記録です。大阪市も平年の9割弱の日照時間でしたが、東京都心はその半分ほどの少なさでした。

特に中旬から下旬は本州の南の海上に前線が停滞し、関東付近は北東からの湿った風の影響も受けやすくなりました。
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晴れた日が少なかった一方で、気温は10月も高い傾向です。都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、10月の日本の平均気温偏差は速報値で＋1.35℃でした。昨年2024年ほどの著しい高温にはならなかったものの、過去2番目の高さです。

上旬から中旬にかけては上空の強い西寄りの風である偏西風が平年よりも北に流れ、日本付近に暖かな空気の流れ込みやすい状況が続きました。下旬になると一転して南に移動したため、北日本を中心に寒気の影響を受けやすくなり、気温は下がっています。

▼10月の平均気温偏差（高い順）
　2024年　＋2.21℃
　2025年　＋1.35℃(速報値)
　1998年　＋1.28℃
　2019年　＋1.21℃
　2013年　＋0.97℃

※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
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