★2025年11月の天体イベント★
11月の満月はスーパームーン!レモン彗星や流星群にも注目

2025-11-02 05:10 ウェザーニュース

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11月の満月は今年最大で「スーパームーン」です。レモン彗星がまだまだ観測チャンスで、おうし座流星群やしし座流星群の出現もあります。月と惑星の接近もあるため夜空に注目です。

晴れた日は夜空を見上げて、天体観測をお楽しみください。

レモン彗星が観測チャンス

11月も「レモン彗星」を夕方から宵の西の空で見ることができます。11月上旬から中旬にかけて、明るさは4等~5等になる見込みです。

レモン彗星は2025年1月に、アメリカのレモン山天文台での観測によって発見された非周期彗星です。8月に大きく増光して、10月21日(火)には地球に最接近しました。

街明かりの少ない暗い空でなら、肉眼でも見られる可能性がありますが、双眼鏡があるとより観測しやすくなります。夕方から宵の早い時間帯に、西から西南西の低空に見えるため、空の開けた場所からお楽しみください。

十三夜の月と土星が接近

11月も「土星」が見頃です。土星は日が沈む頃には南東の方角に姿があり、未明にかけて見ることができます。明るさは0.8等で、夜空の中でも目を引きそうです。

2日(日)には「十三夜の月」が土星に接近します。十三夜とは太陰太陽暦(旧暦)の9月13日の夜を指し、この日に見える月は中秋の名月と並ぶ名月とされています。

明るい十三夜の月と土星の接近を、ぜひお楽しみください。

▼3日(月)に沈む時刻(東京)
土星 2:32 月 2:58

月末にも月と土星が接近

11月29日(土)夕方から30日(日)未明には、再び月と土星が接近します。28日(金)に上弦を迎えた月と、まだまだ見頃の明るい土星の接近は見ものです。

24日(月)には、地球から見て土星がほぼ真横を向き、土星の環がほとんど見えなくなる環の「準消失」現象が起こります。この前後の期間の11月中旬から12月上旬にかけては土星の環の傾きが0.5度未満で、環が非常に細く見えます。

▼30日(日)に沈む時刻(東京)
土星 0:43 月 0:39

11月の満月はスーパームーン

11月の月は、5日(水)22時19分頃に「満月」の瞬間を迎えます。この満月は、2025年の中で地球から最も近い位置で迎える満月です。今年の満月の中では、最も大きく見えることになります。

年に12~13回見える満月のうちで、最も大きく見える満月のことを「スーパームーン」と呼ぶことがあります。

国立天文台によると、今年最小の満月(4月13日)と比較すると、見かけの直径は約14%大きく見えるとのことです。別の日の月と並べて比較することができないため、この日の満月だけ見ても変化は分かりづらいかもしれませんが、晴れたら空を見上げてお月さまの大きさを確認してみてください。

11月の満月、英語で“Beaver Moon”

農事暦における満月の呼び方
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、アメリカでは11月の満月を「ビーバームーン(Beaver Moon/ビーバー月)」と呼ぶようです。

11月は、ネイティブアメリカンがビーバーを捕まえるワナを仕掛ける時期という説と、ビーバーが冬のためのダム作りを始める時期という2つの説から、この名前がつけられたとか。同じまるい月でも、季節感が感じられますね。

月と木星が接近

11月も夜空で「木星」を見ることができます。11月はじめの頃は夜遅くに姿を現しますが、段々と昇る時刻が早くなってきます。木星の明るさはマイナス2.3等からマイナス2.5等と非常に明るく、目を引きそうです。

木星はふたご座に位置していて、ふたご座の1等星「ポルックス」と2等星「カストル」の近くで輝く様子を見ることができます。

11月10日(月)夜から11日(火)明け方には、12日(水)に下弦を控えた月と木星が接近します。明るい月と木星が近づく様子は見ものです。

▼10日(月)に昇る時刻(東京)
木星 21:02 月 21:06

おうし座流星群が極大

11月上旬から中旬にかけて「おうし座流星群」が出現します。おうし座流星群には「北群」と「南群」の2つがあります。

今年は5日(水)頃に南群が、12日(水)頃に北群が活動の極大を迎える予想です。ただ、活動のピークは非常になだらかなため、出現期間中で天気の良い日に夜空を見上げてみてください。出現は小規模ですが、火球の割合が高い流星群のため、明るい流星を見ることができるかもしれません。

放射点(※)のあるおうし座は18時頃(東京)から東の空に昇りはじめ、夜が更けると共に空の高くに昇ってきます。

※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点。

しし座流星群が極大

11月18日(火)3時頃に「しし座流星群」が活動の極大を迎えます。一番の見頃は18日(火)未明~明け方です。

しし座流星群は、約33年ごとに流星嵐のチャンスがあるとされている流星群です。1999年や2001年の大出現が有名な流星群ですが、近年の出現数は少ない傾向にあります。次に大規模な出現が予想されているのは2030年代とのことです。

放射点(※)のあるしし座は、日付が変わる頃から空に昇りはじめます(東京)。見頃の18日(火)未明に昇る月は細いため、月明かりの影響は小さく、好条件で観測できます。国立天文台によると、流星の数はピーク時で1時間あたり5個程度とのことです。

見えたらラッキーくらいの気持ちで、月から離れたところをぼんやり眺めるようにして、流星観測をお楽しみください。

※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点。
ウェザーニュース 星空Ch.

出典・参考
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/
The Old Farmers' Almanac
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