平年比200％まで価格上昇する野菜も？ 11月の野菜予報

今夏の酷暑の野菜への影響は秋になっても残りましたが、11月はどうでしょうか。

「ダイコン、キャベツ、ハクサイ、ネギなど、鍋に使うような大型野菜が安くなります。今年は暑過ぎたために種まきが遅れた関係で端境期(はざかいき)になってしまったり、そのあとの雨や日照不足などの影響もありましたが、これからは大丈夫です。去年高かったゴボウも、今年は大丈夫です。平年並みの価格になりそうです。

ホウレンソウやコマツナなどの葉物野菜も11月は順調でしょう。やはり種まきが遅れたのと雨が多かったことなどの影響から11月前半は高めのものがあるかもしれませんが、おおむね中旬から下がり、月末には安くなっていると思います。今冬は大寒波が来るなど特別なことさえなければ大丈夫でしょう」(秋葉社長)

今、高めでも今後下がってくる野菜もあります。

「今高いニンジンは秋もの、茨城や埼玉などの関東産が出てくると下がります。暑さで種まきが遅れて端境期ができてしまいますが、10日くらいには落ち着いてきて、月末には安くなります。

ブロッコリーやキュウリも今は高いですが、次第に下がるでしょう」(秋葉社長)

心配なのが、シチューや煮物などに大活躍する野菜です。

「ジャガイモの価格はうなぎ登りです。全体に小玉傾向で、大玉が少ないですね。ジャガイモは全種類で高いです。11、12月と高値が続きます。

タマネギもほぼ同じです。11月に下がるとしたら、値段が高くなり過ぎて動きがなくなることの影響で、本当の下げにはならないでしょう。今の価格でも平年以上ですが、最終的には平年の200％ぐらいまでいくでしょう。

歴史的な高値になりそうなのが国産ニンニクです。初夏の暑さで生育がダメになってしまって流通量が減っています。平年比で1.5倍〜2倍近くの価格になりそうです」(秋葉社長)

出来が悪くはなくても、値段が上がり気味になってしまう野菜もあります。

「サトイモが11月は高めです。サツマイモもそうですが、霜が降る12月になる前に収穫して貯蔵に回す作業があります。そのため毎年のパターンで、11月は流通量が減るのです。10月の残量があるので極端なことにはならないですが、値下がりはないでしょう。

カボチャは今までの主産地である北海道のものが終わってしまうので、11月はまあまあ高いです」(秋葉社長)

季節はどんどん進んでいきますが、これからの寒さに負けないように野菜をしっかり摂って元気に過ごしましょう。
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取材協力
スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)