三連休の山の天気傾向
東日本太平洋側は登山日和に

2025-10-31 17:50 ウェザーニュース

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紅葉が標高を下げていくのとともに、北日本の山や高山は冬山へと姿を変えていきます。文化の日で三連休になる11月1日(土)、2日(日)、3日(月)の山の天気傾向です。登山前には必ず最新の情報をご確認ください。
ウェザーニュース 山の天気予報

【北海道】初日は暴風雨、その後もスッキリせず

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■1日(土)
爆弾低気圧の影響を受けます。太平洋側を中心に暴風雨となり、道東を中心に警報級の大雨となる見通しです。

山頂や稜線では20m/sを超える暴風となり、みぞれや雪となる山域もあります。悪天候のため、登山は控えた方が良さそうです。

■2日(日)
爆弾低気圧は千島方面に離れますが、上空の寒気や気圧の谷の影響が残ります。日本海側やオホーツク海側の山域では午前を中心に雪や雨が降りやすい天気です。

午後もすっきりせず、道南方面から再び雪雲や雨雲が広がる見通しです。

■3日(月・祝)
上空に寒気を伴った低気圧が北日本を通過し、冬型の気圧配置となります。このため、雪の降る山域が多くなります。

なお、道南太平洋側や利尻、礼文島では一時的に晴れ間が出る可能性があります。
山の天気予報(北海道)

【東北】南部太平洋側では最後の紅葉登山チャンス

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■1日(土)
爆弾低気圧が北海道付近で発達し、冬型の気圧配置に移行します。

日本海側の山域や奥羽山脈を中心に雨となり、北部の標高1500m以上の山では雪の混じる可能性もあります。山頂や稜線では、霧による視界不良や、20m/sを超える暴風が予想されている所もあり、登山は控えた方が良さそうです。

太平洋側の山域では、午後は晴れ間の出る山域もありますが、強風に注意が必要なほか、朝までの大雨により沢が増水していたり、土砂災害が発生しやすくなっている可能性があります。

■2日(日)
上空の寒気や小低気圧の影響を受けます。北部や日本海側の山域では雨や雪が降りやすくなります。午前中は一時的に晴れ間があっても、昼頃からは天気の急変に注意が必要です。風は前日よりは弱いものの、午後は急に強まる可能性があります。

南部の太平洋側寄りの山域では、雲が多めながらも晴れ間が期待できそうです。最後の紅葉登山のチャンスとなる所も多くなります。

■3日(月・祝)
上空に寒気を伴った低気圧が東北地方を通過し、冬型の気圧配置となります。標高1500m付近で0℃以下の寒気が流れ込み、日本海側を中心に雪の降る山域が多くなる見込みです。

八幡平アスピーテライン、蔵王エコーライン、磐梯吾妻スカイラインなどの山岳道路では、積雪や凍結の可能性もあります。

晴れ間が期待できるのは霊山など、南部太平洋側の山域にとどまりそうです。
山の天気予報(東北)

【東日本】太平洋側では概ね晴れて登山日和

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■1日(土)
冬型の気圧配置となります。
日本海側では一日を通して曇りや雨となり、およそ標高2000m~2500m付近から雪となり一気に冬の装いに。稜線は風も強く、吹雪く見込みです。

12時~15時頃は気圧の谷が通過し、降り方が強まる時間もあると見ています。急な雨から雪への変化や、積雪増加にご注意ください。

太平洋側では概ね晴れて、登山日和となる所が多くなりそうです。ただ、東海や丹沢、箱根周辺では雲の広がる所があり、にわか雨の可能性もあるでしょう。

■2日(日)
日本海に低気圧が発生し、一時的に冬型が緩みます。太平洋側では、一日を通して青空が広がり、登山日和となります。

日本海側では、沿岸部を中心に雨の所が多いものの、内陸部では朝から昼前にかけてを中心に「疑似好天」と呼ばれる晴天エリアが広がる可能性があります。

特に、西寄りの湿った気流の影響が小さい北アルプス南部や、妙高・火打周辺、越後山脈の山々では夕方にかけて大きな天気の崩れなく経過する所もあるでしょう。

ただ、夕方以降は次第に冬型の気圧配置が強まり、翌朝にかけて今シーズン一番の寒気が流れ込みます。標高3000m付近では-10℃以下まで冷え込み、積雪は急増する見込みです。泊りの行程を予定されている方は注意が必要です。

■3日(月・祝)
冬型の気圧配置となり、標高3000mで-12℃以下、標高1500mで0℃以下というこの時期としては非常に強い寒気が流れ込みます。

日本海側では、昼頃をピークに雨や雪となる見込みで、標高1000m前後の山でも雪の可能性がありそうです。

北アルプスや越後山脈では、一時的に視界が効かないほどの吹雪となったり、ラッセルが必要になるほどの大雪となる可能性があります。雪の装備や計画を万全に。

なお、太平洋側は概ね晴れる傾向です。ただし、2日よりは雪雲や雨雲が流れ込みやすく、赤城山や八ヶ岳、南アルプスではうっすら積もる可能性もあります。また、中央アルプスは概ね雪になる予想です。
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【西日本】九州や太平洋側の山域で登山日和に

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■1日(土)
冬型の気圧配置となり、上空に寒気を伴った気圧の谷が通過します。このため、山陰から近畿北部の山域では雲が広がりやすく、雨の降る時間があります。一時的にあられや、雷を伴う可能性もあります。

その他の山域でも雲が多く変わりやすい天気で、石鎚山や剣山、金剛山、葛城山などでも雨の可能性があります。

一方、九州は比較的影響が小さく、南部太平洋側を中心に青空が期待できそうです。

■2日(日)
上空寒気や気圧の谷の影響を受けます。
大気の状態が不安定で、日本海側の山域を中心に雲が広がりやすく、雨の降る所がある見込みです。

太平洋側の山域は、晴れる所が多いものの、にわか雨に注意が必要です。夕方以降は強い寒気が南下し、大山など標高の高い山では積雪の可能性があります。

■3日(月・祝)
次第に高気圧に覆われます。午前中は日本海側を中心に雲や霧がかかりやすく雨または雪となる山域もあるものの、午後だんだんと晴れて登山日和となる所が多い見込みです。、ただ、大山や氷ノ山、比良山脈などでは午後も雨や雪が残りやすい天気です。
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山での天気急変のサイン

山の天気は変わりやすく晴れている日も安心できません。登山中に次のような変化を感じたら、速やかに下山や待避の用意をしてください。

・急に涼しい風が吹き始める
・雷鳴が聞こえ始める
・モクモクとした黒い雲が近づいてくる
・沢の水かさが急に増えたり濁ってくる

落雷や急な増水で命の危険と直面することもあるため、これらを頭に入れておくことは必須です。

登山に行く際に

<情報の確認>
山へ行く前日までだけでなく、当日の朝にも必ず最新の天気予報を確認するようにしてください。その際、「大気の状態が不安定」、「山沿いを中心に天気急変に注意」などが聞かれたら、中止・延期をする判断も必要です。

<出発時間>
雷は午後に多くなるため、なるべく朝早くに出発し、山頂へは昼前までに到着できるように計画して出発するのが基本です。

<雷への対処>
避難する場所が少ない山では、両足を揃えて膝を折り、上半身は前かがみで耳を塞ぐという姿勢で雷雨の通過を待つのが正しい対処法となります。木の根元で雨宿りをするのは危険です。

<雨・寒さ対策>
急な雨に見舞われ、衣服が濡れてしまうと、体感温度が一気に下がり低体温症になる危険性があります。レインコートなどの雨具やエマージェンシーシートを持参し、濡れても乾きやすい服を着ていくようにしてください。

登山を楽しむためには、山の気象リスクを把握することも大切ですが、自分の体力・技術などに見合った山を選び、しっかりと登山計画を立てるのが重要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
漂泊のアトリエさん
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