10月は上〜中旬と下旬で傾向激変 月平均気温は過去2番目の高さに

2025-10-29 14:01 ウェザーニュース

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10月の日本の気温は上旬〜中旬と下旬で一変しました。1か月の平均気温の偏差は+1.6℃前後になる見通しで、昨年に次ぐ過去2番目の高さになる見通しです。

基準値に比べ1.6℃ほど高くなる見通し

都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による10月の日本の平均気温偏差は、28日(火)までの実況に、31日(金)までのウェザーニューズの予報を加えた推定値で+1.6℃前後になるとみられます。

過去の記録を大幅に更新した昨年2024年には及ばなかったものの、過去2番目の高さです。

▼10月の平均気温偏差(高い順)
 2024年 +2.21℃
 2025年 +1.6℃前後
 1998年 +1.28℃
 2019年 +1.21℃
 2013年 +0.97℃

※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島

19日頃を境に偏西風が大きく南下

今年の10月が特徴的だったのは、上旬から中旬にかけて平年を大幅に上回る気温が続いていた所から、下旬になって一気に平年よりも低い傾向に変わりました。

太平洋高気圧の勢力の強い状態が9月から続いていて、10月も日本付近に暖かな空気が流れ込みやすく、各地で季節外れの陽気となりました。10月12日には鹿児島県で統計開始以来、国内で最も遅い猛暑日を記録しています。
関連記事「国内の観測史上最も遅い猛暑日」

ただ、平年よりも北を流れていた上空の強い西風、偏西風が18〜19日に深い気圧の谷が通過したことをきっかけに大きく南下し、日本付近に寒気が流れ込みやすくなりました。本州付近に前線が停滞して晴れた日が少なかったこともあって、下旬は平年よりも低い気温が続いています。

11月はまた高温傾向に

最新の長期予報では11月になると再び寒気が南下しにくくなり、全国的に気温の高い傾向が続く見通しです。

月毎の平均気温では9月、10月と平年を大きく上回っていますので、秋全体を通してみても記録的な暖かさになる可能性があります。

12月になると寒気の南下しやすいパターンに変わる見通しで、秋から冬へのは急激に移り変わる見込みです。
長期予報 この先3か月の天候見解
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