週刊地震情報 2025.10.26
北海道で2年ぶりの震度5弱 根室半島南東沖でM5.8

2025-10-26 10:07 ウェザーニュース

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この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週と大きく変わっていません。東北や北海道の太平洋側の地震が目立ち、九州でも小さいながら有感地震が複数起きました。震度3以上の地震は4回発生しました。(10月20日〜10月26日10時の集計)

国内:根室半島南東沖の地震で震度5弱

根室半島南東沖の地震
25日(土)1時40分頃、根室半島南東沖を震源とするマグニチュード5.8、深さ40kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道根室市で最大震度5弱,釧路市、浜中町、標津町、別海町で震度4を観測しています。

北海道で震度5弱以上の揺れを観測する地震は、2023年6月に発生した苫小牧沖を震源とする地震以来、約2年ぶりです。地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

春以降、北海道太平洋側の地震が多い

北海道太平洋側の震源分布(M5.0以上)
22日(水)には釧路沖でマグニチュード5.1、最大震度4の地震が起きました。震源は釧路沖ですが、震央名称の境界付近のため、震源はかなり近く、メカニズムも同様です。

今年は北海道太平洋側でマグニチュード6前後の地震がしばしば発生しています。根室半島南東沖では6月22日と19日にマグニチュード6.0、6月2日には十勝沖でマグニチュード6.1、5月31日には釧路沖でマグニチュード6.0とマグニチュード6クラスが相次ぎました。

北海道の千島海溝沿いでは巨大地震の発生が懸念されている領域です。特に根室沖は政府の地震調査研究推進本部がマグニチュード7.8〜8.5程度の地震が30年以内に発生する確率を80%程度としています。

今後の地震への備えをしっかりとするようにしてください。

世界:沿海州で深発地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震は、南太平洋・ソロモン諸島近海で発生したマグニチュード6.0です。

今回は沿海州の地震に注目します。日本時間25日(土)夜に、沿海州のウラジオストク付近を震源とするマグニチュード5.2、深さ約562kmと推定される地震が発生しました。震源が深く、それほど規模の大きな地震ではなかったため、目立った揺れは観測されていません。

沿海州では深さが400kmよりも深いような深発地震がしばしば起きています。2002年には今回よりも少し内陸でマグニチュード7.3、深さ約566kmと推定される地震が発生。揺れは沈み込んでいる太平洋プレートに沿って伝わり、北海道から関東にかけて震度1もしくは2の揺れを観測しました。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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