フランス・パリ近郊で竜巻発生か　建設用クレーンが倒壊

パリの北西に位置するエルモンで突風が発生したとみられ、建設用のクレーンが倒壊し、建物の屋根が剥がれるなどの被害が出ました。フランスの内務大臣は竜巻が発生し、怪我人や亡くなった方がいるとコメントしています。

倒れたクレーンによって、周囲の建物に被害が出ている様子も撮影されました。
風レーダーレーダー 風モード（ウィンドフロー）

20日(月)はイギリスの南部を発達した低気圧が通過し、イギリスやフランス、オランダの沿岸部を中心に広い範囲で風が強く吹きました。低気圧は上空5500m付近に−21℃以下の強い寒気を伴っていて、周辺では大気の状態が非常に不安定になり、雨雲の発達した所があります。

衛星画像では低気圧の東側から南側にかけて、積乱雲とみられる活発な雨雲が点在していました。このような発達した雲が通過したタイミングで、竜巻が発生したと考えられます。

低気圧の動きが遅いため、フランスでは現地時間の21日(火)も雨雲の発達しやすい状況が続く見通しです。
ウェザーニュース 世界天気サイト

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出典・参考
写真：AFP=時事