週刊地震情報 2025.10.19
また東北太平洋側で震度3 10月に入り5回目

2025-10-19 10:46 ウェザーニュース

シェアする
x_shareline_share
copy_share
シェアする
x_shareline_share
copy_share
この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると減少しました。全体の地震回数は少ないものの、その中では東北周辺の地震が目立っています。震度3以上の地震は2回発生しました。(10月13日〜10月19日10時の集計)

国内:岩手県沿岸北部のM4.3で震度3

岩手県沿岸北部の地震
14日(火)7時06分頃、岩手県沿岸北部を震源とするマグニチュード4.3、深さ20kmと推定される地震が発生しました。この地震で岩手県宮古市で最大震度3、釜石市、八幡平市、山田町などで震度2を観測しています。

岩手県沿岸北部を震源とする震度3以上の地震は、2024年4月に発生したマグニチュード6.0、震度5弱の地震以来、約1年半ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

2024年の地震とは震源が離れ、深さやメカニズムが異なっていて違うタイプの地震です。

東北太平洋側で地震続く

10月に入ってから東北太平洋側では震度3以上の地震が目立っています。

宮城県沖の地震で震度3が1回、福島県沖の地震で震度4が2回と震度3が1回、それに今回の岩手県沿岸北部の地震で合計5回となりました。

東北太平洋側は元々地震が多い地域ですので、このくらいの頻度は珍しいことではありません。むしろ、ここしばらくは震度5弱以上の強い揺れを伴う地震が起きていませんので、今のうちに地震への備えを確認しておくようにしましょう。

世界:ドレーク海峡でM6.3

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。最も大きな地震は、インドネシアで発生したマグニチュード6.5です。

今回はドレーク海峡の地震に注目します。日本時間16日(木)午前に、南米大陸の南、ドレーク海峡を震源とするマグニチュード6.3、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。陸地からは離れている震源で、揺れによる影響は出ていません。
近くでは11日(土)にマグニチュード7.6の地震が発生していました。同じ横ずれ型のメカニズムであることや、深さもほぼ同じことであるため、余震とみられます。

ドレーク海峡は南アメリカプレート、南極プレート、スコシアプレートと3つのプレートの境界付近に位置しています。今回の震源は南極プレートとスコシアプレートの境界に近く、南極プレート内部で発生したと考えられます。

今年5月にもドレーク海峡ではマグニチュード7.4の地震がありましたが、こちらは逆断層型と今回と別のメカニズムでした。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
シェアする
x_shareline_share
copy_share

お天気ニュース

各エリアの天気予報

アクセスランキング

アメダスランキング

気温

降水量

降雪量

湿度

  • 順位

    地点

    観測値

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

    ()

警報・注意報の履歴

お天気ニュース

ウェザーニュース公式SNS
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_facebook.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_x.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_line.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_youtube.svg
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_insta.webp
  • https://gvs.weathernews.jp/onebox/img/sns_tiktok.svg