スペイン地中海沿岸で局地的な強雨　「ダナ・アリス」と呼ばれる嵐の影響

スペインの上空5500m付近には−15℃以下の強い寒気が流れ込んでいます。その一方で、地中海からは東寄りの暖かく湿った風が吹き込んでいて、バレンシア地方など地中海沿岸で雨雲が発達しやすい状況です。

スペインでは影響の大きい嵐に命名を行っていて、今回のものは「ダナ・アリス」と呼ばれています。ダナはDepresión Aislada en Niveles Altosの頭文字を取ったもので、いわゆる寒冷渦です。アリスは2025〜26年シーズンの予め決められた名称の最初のものになります。

多い所では9日(木)〜10日(金)で150mmほどの雨が観測されていて、一部では洪水による影響が出ています。11日(土)も断続的に雨が降り、局地的には12時間で100mmに達するような大雨になる見込みです。気象当局は警報を発表し、注意を呼びかけています。
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