台風22号(ハーロン)　荒天ピークは越えるも停電続く　土砂災害などにも警戒

▼台風22号　10月9日(木) 14時推定
　中心位置　　　関東の南東
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　非常に強い
　移動　　　　　東北東　30 km/h
　中心気圧　　　950 hPa
　最大風速　　　45 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　65 m/s
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台風進路予測Max最大10日先まで延長 進路確率も

台風22号(ハーロン)は、今日9日(木)の明け方から朝に伊豆諸島に最も接近しました。台風の目を取り囲む活発な「壁雲」がかかっていた八丈島では、54.7m/sの最大瞬間風速を観測。八丈島で50m/s以上の暴風を観測したのは2005年以来、20年ぶりです。

壁雲がかかり続けたことで雨量もかさみ、八丈島では24時間雨量が356.5mmに達して観測史上1位の記録を大幅に更新しました。台風接近前の前線による雨を加えると、3日間の雨量は500mm以上となっています。
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大雨のピークは越えて日差しも届き始めていますが、これまでに降った雨の影響で八丈島では土中水分量が多くなっていて、土砂災害などの危険性が高くなっています。八丈町では広範囲で多発的な土砂災害が発生するおそれがあり、大雨特別警報が発表継続中です。

ご自身のいる場所が斜面の近くなど崩れやすい場所である場合、すぐに避難してください。避難する余裕がなかったり、すでに周囲に土砂の流入や浸水が始まっているのなら、少しでも助かる可能性がある家の上階、山や崖の反対側に行くようにしてください。

暴風・波浪特別警報は、11時45分に波浪警報・強風注意報に切り替えられました。ただ、これまでの暴風によって倒木や電柱の倒壊があり、停電が続いています。夕方にかけては平均で10〜15m/sの風が吹き、瞬間的に20m/s前後の風が吹く可能性がありますので、引き続き注意してください。
警報・注意報の発表状況 履歴 今後の見通し

波は明日にかけて高い状態が続きます。海には決して近づかないようにしてください。
台風ピンポイント影響予測（要ログイン）

台風の北側には大陸から高気圧が張り出して気圧の傾きが大きくなっているため、台風からやや離れた本州でも風が強くなっています。特に千葉県など関東南部では平均で10m/s以上の風が吹いている所があり、千葉県南部には波浪警報が発表中です。

こちらも台風の東進とともにピークは越えたとみられますが、沿岸部では強風や高波に注意してください。
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台風22号は、今月2つめの台風です。9月は平年と比べて発生数が多くなりましたが、10月もハイペースで発生が続いています。

台風発生数の平年値を見ると、10月の台風発生数の平年値は3.4個で、まだまだ台風の発生しやすいシーズンです。また、上陸数の平年値は0.3個で、およそ3年に一度、本土への上陸があることになります。

秋の台風は発達して急速に北上してくることもありますので、今後も台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
秋台風はなぜ怖い？ 進路や速さに注意　上陸時の勢力も強い傾向
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ひまわり9号衛星雲画像ひまわり9号衛星雲画像
気圧変化·頭痛対策の参考に＜天気痛予報＞

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風22号の「ハーロン(Halong)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の美しい湾の名前（ハロン湾）からとられています。
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写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）
そらとうみさん