北海道・利尻山で初冠雪　昨年に続き全国トップでの発表　平年より4日遅い

北海道の道北には、昨日日中から夜にかけて、上空約1,500mで−2℃程度の寒気が流れ込みました。標高1721mの利尻山では、山頂付近では氷点下の冷え込みとなったとみられ、降水があれば雪になる条件となっていました。

今日は稚内地方気象台からも冠雪が確認され、初冠雪が発表されました。平年より4日遅く、昨年より15日遅い観測です。

全国トップが利尻山となるのは昨年に続き2年連続です。
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冠雪とは山頂付近にかぶさるように降り積もった雪のことをいい、初冠雪とは夏以降(＊)で初めて冠雪が確認できたことをいいます。＊基本は8月1日以降が基準。富士山に限り真夏に降雪が観測されることがあるため、その夏の日平均気温の最高値が出現した日以降。

統計上、初冠雪は9月下旬ころに北海道大雪山の旭岳が最初となることが多くなっています。昨年までの10年間のうち5回は旭岳が全国で最初となっていました。

2021年と2022年は2年連続で富士山の初冠雪が全国で最初となりました。富士山は標高が高いため気温が低く、初秋でも0℃前後まで下がることがたびたびありますが、太平洋側に位置するため寒気が流れ込む気圧配置の日には降水が少ないことが多く、冠雪となるのは10月になってからのことが多くなっています。

また、北海道の稚内の西海上に浮かぶ利尻島の利尻山は標高が1721mと高く、高緯度に位置するため早い時期に雪の降ることがあります。頻度は高くないものの、昨年は全国トップとなりました。

なお、初冠雪の観測は気象台の場所から目視で行われているため、雲で視界が悪かったり、山の反対側に冠雪がある場合には、実際には山頂付近が積雪となっていても初冠雪の観測が発表されないこともあります。ウェザーニュースアプリの写真投稿企画「ウェザーリポート」では、気象台よりも早くに雪化粧をした山の様子が投稿されることがよくあります。
全国各地からの投稿「ウェザーリポート」全国各地からの投稿「ウェザーリポート」

昨日から南下していた寒気のピークは越えましたが、北海道は明日8日(水)の寒冷前線の通過後に、昨日よりも強い寒気が流れ込む予想となっています。降水があれば大雪山でも冠雪となる可能性があります。

峠道を走行する場合は、降雪や路面凍結に備えて冬タイヤを装着しておくと安心です。
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写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿） とおる さん