台風22号(ハーロン)は日本の南でUターンか 進路はまだ不確実

2025-10-05 16:35 ウェザーニュース

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10月5日(日)15時現在、台風22号(ハーロン)は小笠原近海をゆっくりと西に進んでいます。しばらく西進したのち、高気圧の縁をまわって北上し、右回りにUターンする可能性があります。まだ進路が不確実ですので、今後の情報にご注意ください。
▼台風22号 10月5日(日)15時
 中心位置   父島の南約260km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西 ゆっくり
 中心気圧   1000 hPa
 最大風速   18 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 25 m/s
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3本の予測モデル気象庁や米軍の進路予報を比較
台風進路予測Max最大10日先まで延長 進路確率も

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発達して強い勢力になる予想 暴風域伴って北上か

台風22号(ハーロン)は太平洋高気圧の南縁に沿って西に移動しています。この先も進路は高気圧の縁に沿うものと考えられ、8日(水)以降は徐々に進路を北寄りに変え、さらに東寄りに方向転換する可能性が高くなっています。

発達に適した海域を進むため、明後日7日(火)には暴風域を伴い「強い勢力の台風」になる予想です。進路次第では南西諸島や西日本・東日本の太平洋側で荒れた天気となる可能性もあるため、注視が必要です。
レーダー 風モード(ウィンドフロー)をアプリで見るレーダー 風モード(ウィンドフロー)
8日(水)以降の予報円は5段階のうち最も広いCランクとなっています。予報円が広いことは、進路の確度が低いことを表しています。

予報円の中心を通るとは限らず、場合によっては陸地にかなり接近することも考えられます。
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、台風予報の基礎となっている数値シミュレーションの結果をそのまま描画したものです。予測の不確実性を解説するために参考で掲載しています。

これらを比較すると、西進したあと転向する傾向は揃っているものの、どのあたりまで西進するか、どの程度北上するかにばらつきがあり、台風22号の予報には大きな誤差が含まれていることがわかります。
世界各国の進路予想(要ログイン)

進路次第で影響が大きく変わります。日がたつにつれて誤差は縮小しますので、今後の台風情報にご注意ください。
最大10日先まで延長 台風進路予測Max(要ログイン)

台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
 東京都
  伊豆諸島南部    11 %
 静岡県        10 %
 愛知県        10 %
 三重県        17 %
 滋賀県        10 %
 京都府        10 %
 大阪府        14 %
 兵庫県        14 %
 奈良県        17 %
 和歌山県       20 %
 岡山県        11 %
 広島県        11 %
 山口県        11 %
 徳島県        18 %
 香川県        14 %
 愛媛県        18 %
 高知県        21 %
 熊本県        13 %
 大分県        16 %
 宮崎県        21 %
 鹿児島県
  薩摩・大隅地方   21 %
  種子島・屋久島地方 23 %
  奄美地方      15 %
 沖縄県
  大東島地方     12 %

台風21号(マットゥモ)は強い勢力で大陸方面へ 日本への影響なし

▼台風21号 10月5日(日)15時
 中心位置   南シナ海
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     西北西 20 km/h
 中心気圧   975 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s
台風21号の進路

強い台風21号(マットゥモ)は南シナ海を西北西に進んでいます。今夜から明日6日(月)にかけて強い勢力と暴風域を維持したまま中国の華南に上陸し、明後日7日(火)までにベトナム周辺で熱帯低気圧に変わる予想です。

周辺の地域に渡航する方は台風情報にご注意ください。日本への影響はありません。

秋の台風は要注意

平年の台風発生数
台風の発生は、2日(木)に発生した台風21号以来およそ3日ぶりで、今月2つめです。9月は平年と比べて発生数が多くなりましたが、10月もハイペースで発生が続いています。

台風発生数の平年値を見ると、10月の台風発生数の平年値は3.4個で、まだまだ台風の発生しやすいシーズンです。また、上陸数の平年値は0.3個で、およそ3年に一度、本土への上陸があることになります。

秋の台風は発達して急速に北上してくることもありますので、今後も台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
秋台風はなぜ怖い? 進路や速さに注意 上陸時の勢力も強い傾向
ウェザーニュースPro「台風可能性 15日間予測」
ひまわり9号衛星雲画像ひまわり9号衛星雲画像
気圧変化·頭痛対策の参考に<天気痛予報>

台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風22号の「ハーロン(Halong)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の美しい湾の名前(ハロン湾)からとられています。

台風21号の「マットゥモ(Matmo)」は米国が提案した名称で、「大雨」を意味するチャモロ語からとられています。
関連記事「台風の名前はどうやって決める?日本など提案のアジア名140個の呼名リスト」
レーダー 台風モードをアプリで見るレーダー 台風モード

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