9月の平均気温は過去3番目　最近2年と同様の著しい高温に

都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、9月の日本の平均気温偏差は＋2.49℃でした。一昨年2023年、昨年2024年に次ぐ統計開始以来3番目の高さです。

3年連続で基準値との偏差が＋2.5℃前後に達し、それ以前の記録に比べて非常に高い傾向が継続しています。月平均気温の偏差が基準値よりも高くなるのは、3月以降7か月連続です。

▼9月の平均気温偏差（高い順）
　2023年　＋2.66℃
　2024年　＋2.52℃
　2025年　＋2.49℃
　2012年　＋1.51℃
　1999年　＋1.39℃

※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島

8月から継続して上空を吹く強い西寄りの風、偏西風が平年よりも北に流れ、日本列島の上空は暖かな空気に覆われました。また、低気圧や前線が通過するタイミングでは地上付近の暖気も流入することで、気温が上昇しています。

全国153ヶ所の気象官署（気象台や測候所など）のすべてが平年よりも高く、19ヶ所で9月気温の観測史上1位（タイ記録含む）を更新しました。

10月スタートの今日1日(水)は関東や東北など雨のエリアで気温が低めとなっていますが、この先の予報では平年よりも高い日が多くなる見通しです。

1か月の平均気温は全国的に平年を上回るとみられ、高温傾向は10月も継続します。

現時点では11月以降、次第に高温傾向が緩和される見込みです。12月は平年並みかむしろ低くなる予想の所があり、昨年と似たような気温経過を辿るとみられます。
長期予報 この先3か月の天候見解