北海道・胆振地方で局地的な大雨　午後にかけ同じような所で雨が強まる

北海道の上空5500m付近には昨夜から−18℃以下の寒気に覆われています。大気の状態が不安定になっている所に、胆振地方には南から暖かく湿った空気が強く流れ込んで、地形の影響が加わることで局地的に雨雲が発達しました。

特に白老町周辺で雨が集中し、6時台と7時台に相次いで記録的短時間大雨情報が発表されています。白老町・森野のアメダスでは6時21分までの1時間に123.5mmの猛烈な雨を観測。北海道内のアメダスで観測された1時間雨量としては、過去4番目となる記録的な強さです。

その後も雨が続き、8時40分までの6時間雨量は314.0mmに達しています。10月1か月の平年雨量が227.5mmですので、わずか6時間でこれを上回りました。
雨雲レーダー雨雲レーダー

午後になると上空の寒気は若干弱まるものの、南からの湿った空気の流入は継続する見通しです。今夜にかけて雨雲の発達しやすい状況が続き、1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。

これまでの雨により、すでに土砂災害の危険性が非常に高くなっている状態です。今後の雨が加わることで土砂災害が発生したり、低い土地の浸水や河川の増水などのおそれがあります。8時50分の時点で白老町に土砂災害警戒情報、苫小牧市には洪水警報が発表中です。厳重に警戒をしてください。
現在の土砂災害危険度