非常に強い台風18号が香港に最接近　50m/s超の暴風観測　シグナル10を発出

▼台風18号　9月24日(水)6時
　中心位置　　　南シナ海
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　非常に強い
　移動　　　　　西北西　20 km/h
　中心気圧　　　925 hPa
　最大風速　　　50 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　70 m/s
最新の台風18号情報

非常に強い台風18号(ラガサ)は香港の沖合およそ100kmを通過する予想です。香港は台風の進行方向の右手側、つまり危険半円に位置していて、中心が直撃していなくとも大荒れの天気となっています。

香港天文台によると、沿岸部の観測所では複数地点で最大瞬間風速が180km/h（50m/s）以上となっていて、香港航海学校観測点では速報値で195km/h（54.2m/s）が記録されています。

また、地形の影響も加わり雨雲が発達し、香港やマカオなど珠江デルタ地域では24時間に250〜400mmの記録的な大雨になるおそれがあります。香港周辺では多いところで既に140mm以上の雨が降ったと解析されていて、今後さらに雨量が増える見通しです。

暴風による被害だけでなく、大雨による土砂災害や河川の氾濫、低地の浸水等に厳重な警戒が必要です。高潮による海面上昇・浸水にも警戒してください。
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現地の気象当局の香港天文台は、「十号飓风信号（シグナル10）」を現地時刻の今日2時40分に発出しました。

シグナル10は現地の台風警報の中で最も高いランクです。発出されるのは稀で、該当する台風は1946年以降で通算19個目です。単純計算すると4〜5年に1度の頻度でしか出ないことになります。

前回は今年7月の台風6号(ウィパー)の接近で発出されていたため、今年はこれで2回目です。1年に2回発出されたのはこれまでに1964年しかありませんでした。

シグナル10が発出される基準は、香港で平均風速が118km/h（32.8m/s）以上が予想されるときと定められています。このような台風は暴風だけでなく大雨や高潮の被害も大きくなるため、交通機関だけでなく商業施設等も休業となる所がほとんどです。

シグナル8以上の間は特に警戒し、不要な外出をせず安全な場所で過ごすようにしてください。
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