台風9号(クローサ)　週末は複雑な動きか　関東などに近づくおそれ

▼台風9号　7月29日(火)15時
　中心位置　　　父島の北北東約160km
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　／／
　移動　　　　　北北西　ゆっくり
　中心気圧　　　980 hPa
　最大風速　　　30 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　40 m/s
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3本の予測モデル台風進路を3者で予測

台風の勢力が弱まったこともあり、小笠原諸島の雨や風はやや落ち着いた状況になっています。今日29日(火)午後の父島は風速が平均で6〜7m/s程度に留まり、それほど強い雨も降ってはいません。

ただ、動きが遅いため波の高い状態はしばらく続く見通しで、警戒が必要です。
台風ピンポイント影響予測（要ログイン）

本州付近を覆っている高気圧は明日30日(水)にかけて勢力のピークで、明後日31日(木)頃までは台風が北上できない見通しです。

8月1日(金)頃からは高気圧が次第に弱まるため、台風は北上をはじめるとみられます。その後の高気圧の勢力がどうなるかにより、台風の進路が大きく変わることが想定されます。

予報円が非常に大きくなっていて、進路の不確実性が大きい状況です。進路によっては週末に関東や東海などにかなり近づく可能性もあります。

陸地から離れて通った場合でも沿岸部では波やうねりが高くなりますので、特に週末に海のレジャーを予定している方は、今後の台風情報をしっかりとご確認ください。
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この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。

これらを比較すると、小笠原諸島から北上を開始した後はコースにかなりのばらつきがあることがわかります。最新の予測では本州の南に進むものが増加し、陸地にかなり近づく予測もみられる状況です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
最大10日先まで延長 台風進路予測Max（要ログイン）
世界各国の進路予想（要ログイン）

5日先までに台風の暴風域に入る確率が5%以上の府県予報区は以下の通りです。（気象庁）

【台風9号（クローサ）】
　岩手県　　　　　9 %
　宮城県　　　　　14 %
　秋田県　　　　　8 %
　山形県　　　　　12 %
　福島県　　　　　20 %
　茨城県　　　　　29 %
　栃木県　　　　　23 %
　群馬県　　　　　23 %
　埼玉県　　　　　26 %
　千葉県　　　　　36 %
　東京都　　　　　46 %
　　東京地方　　　27 %
　　伊豆諸島北部　33 %
　　伊豆諸島南部　46 %
　　小笠原諸島　　16 %
　神奈川県　　　　29 %
　新潟県　　　　　14 %
　　上中下越　　　14 %
　　佐渡　　　　　7 %
　富山県　　　　　11 %
　石川県　　　　　8 %
　福井県　　　　　9 %
　山梨県　　　　　25 %
　長野県　　　　　20 %
　岐阜県　　　　　16 %
　静岡県　　　　　30 %
　愛知県　　　　　19 %
　三重県　　　　　15 %
　滋賀県　　　　　10 %
　京都府　　　　　7 %
　大阪府　　　　　7 %
　兵庫県　　　　　6 %
　奈良県　　　　　10 %
　和歌山県　　　　9 %

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号のクローサ（Krosa）はカンボジアが提案した名称で、鶴を意味するクメール語です。
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