夏に大活躍 「大葉」と「紫蘇(しそ)」はどう違う?
「大葉」は他の部位と区別するため?
「紫蘇」は大きく分けて「青紫蘇」と「赤紫蘇」の2種類がありますが、「大葉」と呼ぶのは「青紫蘇」です。ちなみに、「赤紫蘇」は梅干しを漬けるときの色付けなどに使われます。
「『紫蘇』の原産地は中国ともミャンマー、ヒマラヤとも言われています。正確な起源は分かりませんが、日本には5000年以上前に渡来したとも、縄文時代の遺跡から種が見つかっているとも、平安時代以前から栽培されていたとも言われています。日本の文献で最初に登場するのは、公卿・山科教言(のりとき)の日記『教言卿記』(1405~1410年)の1407年(応永14)3月11日に記されている『紫蘇』とされています。
「『紫蘇』の原産地は中国ともミャンマー、ヒマラヤとも言われています。正確な起源は分かりませんが、日本には5000年以上前に渡来したとも、縄文時代の遺跡から種が見つかっているとも、平安時代以前から栽培されていたとも言われています。日本の文献で最初に登場するのは、公卿・山科教言(のりとき)の日記『教言卿記』(1405~1410年)の1407年(応永14)3月11日に記されている『紫蘇』とされています。
古くは『紫蘇』と呼ぶのが一般的でしたが、現在販売されているものは『大葉』と呼ばれることが多いようです。
なぜ『大葉』と呼ばれるようになったかというと、諸説ありますが、『紫蘇』は、葉、芽、実など、部位が細かく分かれており、単に『紫蘇』または『青紫蘇』では、どの部位を指すのか分かりにくいというのが、大きな理由だと思われます。そのため、食用の香味野菜として『紫蘇』の『葉』を販売する場合は『大葉』が使われることが多いようです。
なぜ『大葉』と呼ばれるようになったかというと、諸説ありますが、『紫蘇』は、葉、芽、実など、部位が細かく分かれており、単に『紫蘇』または『青紫蘇』では、どの部位を指すのか分かりにくいというのが、大きな理由だと思われます。そのため、食用の香味野菜として『紫蘇』の『葉』を販売する場合は『大葉』が使われることが多いようです。
アンケート結果(上記)では近畿が最も『大葉』と呼ぶ割合が高くなっていますが、これは大阪が明治時代、『割烹』という料理法・飲食スタイル(=後に広く日本料理となったもの)の発祥の地で、料理文化が花開いたことと関係していると思われます。
料理文化の発信地だった大阪で、料理屋が初めて刺身の下に敷く褄(ツマ、『芽物』ともいう)として『紫蘇』の『葉』を使うようになったのですが、上記のように、単に『紫蘇』ではどの部位を指すかわからないので、『葉』を区別するために『大葉』と呼ばれ、これが近畿全体からその周辺へと伝わったと考えられます」(北野さん)
料理文化の発信地だった大阪で、料理屋が初めて刺身の下に敷く褄(ツマ、『芽物』ともいう)として『紫蘇』の『葉』を使うようになったのですが、上記のように、単に『紫蘇』ではどの部位を指すかわからないので、『葉』を区別するために『大葉』と呼ばれ、これが近畿全体からその周辺へと伝わったと考えられます」(北野さん)
食欲が落ちやすい夏にぴったり
香味野菜の代表ともいえる紫蘇の爽やかな香りは、主にぺリルアルデヒドという芳香成分によるもので、強い防腐・殺菌作用を持つほか、食欲増進や健胃作用もあります。また、活性酸素を抑えて生活習慣病を予防し、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあるβカロテンが豊富に含まれ、100g中1万1000μg(マイクログラム)と、ニンジン(皮つき、6900μg)より多くなっています。さらにビタミンB群やビタミンE、Kなども野菜の中では特に多いようです。
夏は食欲不振になりやすいという人は、単に刺身のつまや薬味としてだけでなく、天ぷらやサラダなど積極的に取り入れて、夏バテしないようにしましょう。
お天気ニュース記事一覧お天気ニュース 記事一覧
参考
文部科学省「食品成分データベース」(https://fooddb.mext.go.jp/)、文部科学省「日本食品標準成分表」
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