熱をもちにくい服の色は?表面温度は最大で20℃以上の違い 熱中症対策
服の色で表面温度が変わる 熱中症リスクを軽減
まず、太陽の光と物の色との関係を、一ノ瀬さんはこう語ります。
「太陽からはさまざまな放射エネルギーが地表に届きますが、目に見える可視光線と、目には見えませんが少しだけ波長の長い近赤外線の割合が高くなっています。植物の葉が緑に見えるのは、緑の光に対応した波長帯の放射エネルギーが多く反射されるためです。
白い物体の表面ではほとんどすべての光に対応した波長帯が反射され、黒い物体では波長帯の多くが吸収されてしまいます」(一ノ瀬さん)
物体は色によって、太陽から放射されたエネルギーを反射する率が異なる、というのです。反射されなかった放射エネルギーは、吸収されて熱にかわります。そのため、白や黄色など反射率が大きい色の物体ほど、熱を持ちにくいのです。
「熱中症のリスクを減らすには、反射率が高く熱を持ちにくい服の色を選ばなければなりません」(一ノ瀬さん)
「太陽からはさまざまな放射エネルギーが地表に届きますが、目に見える可視光線と、目には見えませんが少しだけ波長の長い近赤外線の割合が高くなっています。植物の葉が緑に見えるのは、緑の光に対応した波長帯の放射エネルギーが多く反射されるためです。
白い物体の表面ではほとんどすべての光に対応した波長帯が反射され、黒い物体では波長帯の多くが吸収されてしまいます」(一ノ瀬さん)
物体は色によって、太陽から放射されたエネルギーを反射する率が異なる、というのです。反射されなかった放射エネルギーは、吸収されて熱にかわります。そのため、白や黄色など反射率が大きい色の物体ほど、熱を持ちにくいのです。
「熱中症のリスクを減らすには、反射率が高く熱を持ちにくい服の色を選ばなければなりません」(一ノ瀬さん)
夏の服の色選び 最大で20℃以上の差
9色の温度差は、どのような順番になったのでしょうか。
「白、黄色がいちばん低く、少し高いのがグレー、赤でした。紫、青が次に高くなり、緑、深緑、黒がいちばん高温のグループを形成しました」(一ノ瀬さん)
熱中症対策にはこまめな水分の補給などさまざまな方法がありますが、外へ着ていく服の選び方でも熱中症対策になることがよくわかります。
気温が上がることが確実な日は黒い色の服を避け、温度の上がりにくい白いシャツを着て出かけることをおすすめします。
「白、黄色がいちばん低く、少し高いのがグレー、赤でした。紫、青が次に高くなり、緑、深緑、黒がいちばん高温のグループを形成しました」(一ノ瀬さん)
熱中症対策にはこまめな水分の補給などさまざまな方法がありますが、外へ着ていく服の選び方でも熱中症対策になることがよくわかります。
気温が上がることが確実な日は黒い色の服を避け、温度の上がりにくい白いシャツを着て出かけることをおすすめします。
「白いシャツは汚れやすいから嫌だという人は、反射率が比較的高い黄色、グレー、赤色のシャツをお勧めします」(一ノ瀬さん)
紫外線を避けるには黒い色の服がいいとされますが、熱中症を避けるためには太陽光を受けても温度の上がりにくい白い色の服がよさそうです。暑さを少しでも和らげられるように、服の色でも調節できるといいですね。
熱中症情報 暑さ指数(WBGT)を確認
お天気ニュース記事一覧お天気ニュース 記事一覧
紫外線を避けるには黒い色の服がいいとされますが、熱中症を避けるためには太陽光を受けても温度の上がりにくい白い色の服がよさそうです。暑さを少しでも和らげられるように、服の色でも調節できるといいですね。
熱中症情報 暑さ指数(WBGT)を確認
お天気ニュース記事一覧お天気ニュース 記事一覧
出典
Ichinose, T., Y. Pan, Y. Yoshida (2024): Clothing color effect as a target of the smallest scale climate change adaptation. International Journal of Biometeorology, 68, 2029–2040.
(https://doi.org/10.1007/s00484-024-02726-1)
お天気ニュース
各エリアの天気予報
アクセスランキング
アメダスランキング
気温
降水量
風
降雪量
湿度
順位
地点
観測値
警報・注意報の履歴
お天気ニュース
- 天気メニュー
- レーダーコンテンツ
- 防災・減災メニュー
- 自然・季節・レジャー情報
- 便利なメニュー

