台風5号(ナーリー) 昼前後に関東へ最接近 暴風の影響は沿岸など限定的か

2025-07-14 07:23 ウェザーニュース

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7月14日(月)6時現在、台風5号(ナーリー)は移動速度を上げて八丈島の東の海上を北上しています。

今日の昼前後に関東、夜には東北に接近する見込みで、最接近時には沿岸部では暴風に警戒してください。雨も断続的に強まります。明日朝には北海道に上陸する可能性があります。
▼台風5号 7月14日(月)6時
 中心位置   八丈島の東約190km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北北西 35 km/h
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   25 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 35 m/s

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関東に接近後は東北沿岸部へ 明朝に北海道上陸か

台風5号はこの時期の台風としては移動速度が速く、まだ伊豆諸島の東ににあっても、昼前後には房総半島沖に北上してくる予想です。急な天気の悪化に注意が必要です。

昼前後に関東に最も接近したのち、夜には宮城県や岩手県のかなり近いところを進み、明日15日(火)朝には北海道の太平洋側に上陸する可能性があります。その後、台風は次第に温帯低気圧に変化する予想です。
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中心付近では暴風のおそれ 接近時は沿岸部で警戒を

台風5号は北上の過程で発達し、このあと一時的に暴風域を伴うとみられます。

なお、気圧配置や進行速度の影響で、中心の東側ほど風が強まる予想で、中心より西側では、東側よりは風が弱めになることが予想されます。ただ、接近時に中心の近くになる関東や東北の沿岸部の一部では暴風となるおそれがあります。千葉県や茨城県、福島県では14日(月)の日中、宮城県や岩手県では夜に台風が最接近する見込みです。進行速度が速いため、影響が長時間続くことはない予想ですが、急な風の強まりに注意してください。

また、雨も断続的に降り、活発な雨雲の通過するタイミングでは降り方が強まる可能性があります。

明日15日(火)朝には北海道に上陸する可能性があり、北海道付近で温帯低気圧に変わる見通しです。北海道も明日は強い雨や強風に注意・警戒が必要です。
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台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率が3%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
 北海道日高地方 4 %
 青森県     10 %
 岩手県     34 %
 宮城県     23 %
 福島県     9 %
 茨城県     5 %
 千葉県     3 %

台風から離れた西日本も大雨に注意・警戒

台風5号とは別の低気圧が対馬海峡〜日本海西部で発達し、そこからのびる前線が今日は西日本を通過する予想です。前線は明日15日(火)には台風5号から変わる温帯低気圧からのびる前線と一体化する予想です。

低気圧や前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、週後半にかけて西日本や東日本の太平洋側では雨雲が発達し、大雨となるおそれがあります。

今日は西日本の広範囲で雨が降り、局地的に激しい雨が降る見込みです。その後、明日15日(火)〜明後日16日(水)は東日本で雨が強まり、17日(木)は東海や西日本で雨雲が発達する予想です。

特に東海地方では週後半にかけての雨量がかさみ、多いところでは300mm近い大雨となるおそれがあります。地盤が緩むことで、平常時よりも少ない雨量で土砂災害が発生するおそれがあるため、傾斜地など危険な場所には近寄らないようにしてください。
今日・明日〜2週間先までの週間天気予報今日・明日〜2週間先までの週間天気予報
大雨ピンポイント影響予測(要ログイン)

本格的な台風シーズンの幕開け

平年の台風発生数
台風の発生は5日(土)に発生した台風4号以来およそ1週間ぶりで、今月に入って3つめです。

台風発生数の平年値を見ると、7月は平均3.7個と一気に発生数が増える時期であることがわかります。今年も日本の南海上は熱帯低気圧が発生しやすい環境となっていて、今後も熱帯低気圧や台風の発生が続く可能性があります。

本格的な台風シーズンの幕開けですので、台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
ひまわり9号衛星雲画像ひまわり9号衛星雲画像
気圧変化·頭痛対策の参考に<天気痛予報>

台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風5号のナーリー(Nari/나리)は、韓国が提案した名称で、百合を意味する韓国語からとられています。
関連記事「台風の名前はどうやって決める?日本など提案のアジア名140個の呼名リスト」
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