台風5号が関東・東北に接近　西日本は別の低気圧の影響で雨強まる

台風5号(ナーリー)は昨日から移動速度を上げていて、今日14日(月)の昼頃に房総半島沖に達する予想です。その後、千葉県の銚子沖を通過し、夜には宮城県〜岩手県の沿岸付近に進む見込みです。明日15日(火)朝には北海道に上陸する可能性があり、北海道付近で温帯低気圧に変わる見通しです。
世界各国の進路予想（要ログイン）

台風5号は太平洋高気圧の縁を吹く風に乗って足早に北上してくることが特徴です。この影響で、台風本体が接近すると急に天気が荒れるおそれがあるため注意が必要です。

また、移動速度が速いことや気圧配置の影響で、台風5号は進行方向の右側（危険半円）＝中心の東側で特に雨や風が強まりやすいと考えられます。相対的に、進行方向の左側（可航半円）＝中心の西側では、東側よりは風が弱めになることが予想されますが、中心が近い沿岸部では油断はできません。
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関東ではすでに台風の外側の雲がかかり始めていて、通勤・通学時間帯には雨の降るところが多い予想です。夕方にかけて断続的に雨雲が通過し、活発な雨雲の流れ込むタイミングでは一時的に激しい雨の降るおそれがあります。中心に近い千葉や茨城の沿岸では風も強く吹き、横殴りの雨となるため注意が必要です。

東北地方の太平洋側でも午前中から雨が降り、台風の中心が近づく今夜には風も強まる見込みです。宮城県や岩手県の沿岸には中心がかなり接近・または上陸する可能性があり、沿岸では暴風となるおそれがあるため警戒が必要です。交通機関への影響も心配ですので、早めのご帰宅が安心です。

北海道には明日15日(火)の明け方から朝にかけて、太平洋側に台風が上陸する可能性があります。台風は次第に温帯低気圧に変化する予想ですが、北海道も強い雨や強風に注意・警戒が必要です。
台風ピンポイント影響予測（要ログイン）

台風5号とは別の低気圧が対馬海峡〜日本海西部で発達し、そこからのびる前線が今日14日(月)は西日本を通過する予想です。前線は明日15日(火)には台風5号から変わる温帯低気圧からのびる前線と一体化する予想です。

低気圧や前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、週後半にかけて西日本や東日本の太平洋側では雨雲が発達し、大雨となるおそれがあります。

今日14日(月)は西日本の広範囲で雨が降り、局地的に激しい雨が降る見込みです。その後、明日15日(火)〜16日(水)は東日本で雨が強まり、17日(木)は東海や西日本で雨雲が発達する予想です。

特に東海地方では週後半にかけての雨量がかさみ、大雨となるおそれがあります。地盤が緩むことで、平常時よりも少ない雨量で土砂災害が発生するおそれがあるため、傾斜地など危険な場所には近寄らないようにしてください。
大雨ピンポイント影響予測（要ログイン）

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風5号のナーリー（Nari/나리）は、韓国が提案した名称で、百合を意味する韓国語からとられています。
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