重い方が良い? 軽い方が良い? 今が旬の美味しいパプリカの選び方

2025-07-21 09:00 ウェザーニュース

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赤、黄色、オレンジなどカラフルで料理を彩るパプリカ。以前は韓国やオランダなどからの輸入が主流だったものの近年では国産が増えてきており、まさに7月が旬真っ盛りの時季です。

ウェザーニュースが実施した「パプリカ、好き? 嫌い?」というアンケート調査では「好き」が85%と多くの支持を集め、人気食材であることが分かります。
さまざまな料理に使え、今ではすっかり浸透しているパプリカですが、美味しいものを選ぶにはコツがあるそうです。野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

色で栄養も味も変わる

パプリカには赤、黄色、オレンジなどがありますが、それぞれ栄養成分や味に違いがあるそうです。

「赤はβ-カロテン、β-クリプトキサンチンが豊富に含まれています。これらは体内でビタミンAに変換される栄養素で、抗酸化作用や皮膚・粘膜の保護など、さまざまな健康効果があるとされています。

黄色はカロテノイドの一種、ルテインを含み、肌の健康や目の健康を保つ成分が含まれています。オレンジはその中間で、いわば赤と黄色のいいとこどりと言えます。

パプリカはビタミンCが豊富で、レモン果汁(100gあたり50mg)よりもはるかに多く含まれています。中でも赤は170mgと最も含有量が多く、黄色やオレンジは150mgです。

赤は完熟に近いため最も甘みが強く、黄色は甘みがあっさりでやや酸味も感じる味、オレンジはその中間です。それぞれ色がきれいなので、混ぜて使うと食卓が華やぎます」(吉田さん)

重さでわかる? 美味しいパプリカ

栄養豊富で美味しいパプリカはどのように選べばよいでしょうか。

「同じぐらいの大きさであれば、より重みがある方を選ぶと良いでしょう。重いパプリカは果肉が厚く、水分が多く含まれていてジューシーである可能性が高いからです。また、より厚みがある方が、歯応えや味も良いとされています。特に赤やオレンジは重いほど甘みが感じられます。

重さの他に、軸の切り口が新しく、ヘタが青々としてピンと立っているか、表面にハリやツヤがあるかなどを見て選びましょう。

パプリカは甘くてジューシーなため、サラダとして生でも美味しいですが、含まれているカロテン類は脂溶性なので、油炒めなどにすると効率よく栄養成分を摂ることができます」(吉田さん)

パプリカの上手な保存法

パプリカの上手な保存法を教えてください。

「パプリカは非常に乾燥に弱い野菜です。買ってきてすぐ使わない場合は、水分が表面に付いていたらしっかりと拭き取ってからポリ袋に入れ、口を結んで冷蔵庫の野菜室で保存してください。これで3~5日ぐらいは保存できます。

もしそれ以上になってしまう場合は、種を取って千切りにし、塩ゆでにしてから冷凍すると1ヵ月ぐらいは保存が効きます。調理の際には冷凍のまま炒め物やスープなどに使えるので便利です」(吉田さん)

どんな料理にしても鮮やかな色が変わらないパプリカ。甘みも食べ応えもある栄養豊富なパプリカを使って、食欲が落ちるこれからの時季、食欲をそそる見た目も色鮮やかな料理で酷暑を乗り切りましょう。

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