関東で大規模雷雨　発達した雨雲は東京都内へ　猛烈な雨に警戒

今日10日(木)は梅雨前線が関東付近を通過しています。昼過ぎにかけて晴れて35℃を超える暑さになった一方で、寒気を伴った低気圧が進んできたため大気の状態が非常に不安定になり、雨雲が発達しました。

特に15時頃からは群馬県と埼玉県の県境付近で異なる方向の風が集まって局地的な低気圧が形成され、大規模な積乱雲によって広い範囲で1時間に100mmを超えるような猛烈な雨を降らせています。

記録的短時間大雨情報が相次ぎ発表され、自治体が設置した雨量計では実測で1時間に120mm以上。アメダスでも群馬県館林市で観測史上1位となる1時間84.5mmを観測しました。

関東の広い範囲に大雨警報や洪水警報が発表され、浸水害の危険度が非常に高くなっています。また、群馬県と埼玉県には土砂災害警戒情報も発表中です。
現在の土砂災害危険度

雨雲全体は南下していて、活発な雨雲の一部は埼玉県南部から東京都内まで広がってきています。雨雲の発達のピークは過ぎつつあるものの、今夜にかけて1時間に50mm以上の激しい雨や、局地的には80mm以上の猛烈な雨の降るおそれがあります。

大規模な道路冠水や内水氾濫による浸水、都市河川の急激な増水や氾濫などに警戒が必要です。発達した雨雲の周辺では雷も頻発し、雹(ひょう)や突風を伴う可能性があります。雨や雷が激しい時はできるだけ移動を避け、建物の中にとどまるようにしてください。
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