関東は夕方から夜に猛烈な雨のおそれ　気象庁からは線状降水帯の情報

本州の東の海上から東北南部に伸びる梅雨前線が、今夜にかけて関東付近を通過する予想となっています。本州上空には雨雲のもととなる水蒸気が大量に流れ込んでいることに加え、関東はまだ晴れていて気温が35℃前後に達しているため、大気の状態は非常に不安定です。

さらに上空に寒気を伴った気圧の谷も通過するため、雨雲の発達しやすい条件が揃っています。1時間に80mm以上の猛烈な雨を降らせるだけのポテンシャルは十分にあり、雨雲が同じような所に留まった場合は、100mm前後に到達してもおかしくありません。

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こうした状況から気象庁は「茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京地方では、10日夕方から夜のはじめ頃にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある」との情報を発表しました。

雨雲が列をなすような典型的な線状降水帯にならなかったとしても、スーパーセルと呼ばれるような巨大な積乱雲が発生すれば危険なレベルの大雨になります。

猛烈な雨により大規模な道路冠水が発生したり、都市河川の氾濫や内水氾濫による浸水などのおそれがあります。強雨や落雷などにより帰宅時間の交通機関に影響することも考えられますので、早めの帰宅もご検討ください。
線状降水帯発生状況·気象予報士解説（要ログイン）
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